大手ファクタリング会社とは?独立系、銀行系、ノンバンク系を紹介

更新日:2025年01月20日

ファクタリング大手

資金調達を検討しているのであれば、ファクタリングの利用を考えている方もいるでしょう。この記事では、ファクタリング会社の基準と、具体的な大手ファクタリング会社を種類別に14社紹介します。あわせて、ファクタリング会社を選ぶポイントやファクタリングを利用するメリットおよびデメリットも解説します。大手にかぎらずファクタリング会社を探している方は、以下の記事を参考にしてみてください。

参考)ファクタリング会社おすすめ比較ランキング

目次

【ファクタリング会社おすすめTOP3】

ファクタリングでの資金調達をお急ぎの方のために、おすすめトップ3の優良なファクタリング会社の早見表をご用意しました。できれば3社に見積もりをとった上で条件を比較して、手取り額が最も多いなどの好条件のファクタリング会社と契約するようにしましょう。

※画面サイズによって表が見切れる場合がありますが、その場合には右にスクロールできます。
順位 サービス
名称
おすすめ
コメント
買取
手数料
最短
入金
買取
可能額
契約
形態
1位 QuQuMo(ククモ) 少ない書類で審査申込したい方におすすめ 1.0%~
14.8%
2時間 無制限 2社間
2位 日本中小企業金融サポート機構 電話でも相談したい方におすすめ 1.5%~
10.0%
3時間 無制限 2社間
3社間
3位 PMG(ピーエムジー) 大手のファクタリング会社と契約したい方におすすめ 1.0%~
12.8%
2時間 50万円~
2億円
2社間
3社間

大手ファクタリング会社の基準は?

ファクタリングを安心して利用するのであれば、大手の会社を選びたいと考える方も多いでしょう。大手ファクタリングと呼ばれる会社に明確な基準はありませんが、一般的には以下の2点が判断の材料とされます。

  • 資本金
  • 公開している実績(取引件数や金額、提携金融機関など)

これらの情報は、各社ホームページで確認できます。ファクタリング会社を探しているのであれば、まずは資本金や実績を比較検討してください。

ファクタリング会社の3つの種類

ファクタリングとは、回収期限前の売掛債権(主として売掛金)をファクタリング会社に買い取ってもらい資金調達をする手法です。つまりファクタリング会社は、売掛債権を企業や個人事業主から買い取り現金化する会社ということになります。そのファクタリング会社には、大きくわけて3つの種類があります。

どの種類の会社を選ぶかによって、取扱可能な債権額や手数料などが異なります。ここでは、それぞれの特徴を確認しましょう。

参考)ファクタリングとは

1.独立系ファクタリング会社

項目 概要
審査 比較的柔軟
利用できる債権額 小口から利用可能
手数料 高め
現金化までの日数 即日現金化が可能な会社もある

独立系のファクタリング会社とは、銀行や金融機関とは無関係の会社です。審査が柔軟で小口から利用できるため、規模の小さい会社や個人事業主でも利用しやすいでしょう。ただし一般的に、手数料が高めな点には注意が必要です。

独立系ファクタリングの中には、即日で現金化してくれる会社もあります。債務の支払い期日が迫っているなど、できるだけ資金を早く用意したいときは利用を検討しましょう。

2.銀行系ファクタリング会社

項目 概要
審査 厳しい
利用できる債権額 大口の債権がメイン
手数料 低め
現金化までの日数 長い

銀行系ファクタリング会社とは、大手銀行やその関連会社がサービスを提供している会社です。信頼性が高く手数料が低いため、安心して利用できるでしょう。その一方で審査が厳しい、取引は大口債権がメインといった注意点があります。

銀行系ファクタリング会社で取り扱うのは、3者間ファクタリングのみです。そのため現金化までに日数がかかる、債権の相手方にファクタリングの利用を知られるといった点は覚えておく必要があります。

今後の取引への影響を考え、相手方に知られずに資金調達をしたいときは、銀行系以外の会社を検討しましょう。

3.ノンバンク系ファクタリング会社

項目 概要
審査 銀行系と比較して柔軟
利用できる債権額 小口~大口まで幅広く対応
手数料 独立系よりも低め
現金化までの日数 銀行系よりは早いが即日は難しい

ノンバンク系ファクタリング会社とは、消費者金融や貸金業者がサービスを提供する会社です。ノンバンク系も、3者間ファクタリングが取引のメインです。

ノンバンク系は小口~大口まで、さまざまな債権に幅広く対応しています。即日での現金化は難しいものの、多くの企業が比較的使いやすいといえるでしょう。

独立系の大手ファクタリング会社おすすめ4選

ここでは、おすすめの独立系の大手ファクタリング会社を4社に厳選して紹介します。

1.PMG(ピーエムジー)

項目 概要
資本金 1億円
買取手数料 1.0~12.8%
買取可能額 上限なし
即日現金化 可能
(平均3日)
個人事業主の利用 可能
取引形態 2者間および3者間

PMGは、2015年に設立した大手ファクタリング会社です。2024年10月には、959件で約50億円の債権の買取を実行しました。

PMGでは単に債権を買い取るだけでなく、中小企業の経営者に寄り添った支援を掲げています。ファクタリングによる資金調達はもちろん、財務コンサルティングや助成金および補助金の紹介、販路拡大、税理士マッチングなど、経営に関する幅広い相談が可能です。

PMG(ピーエムジー)の評判を見る→

2.ビートレーディング

項目 概要
資本金 7,000万円
買取手数料 2者間ファクタリング:4.0~12.0%程度
3者間ファクタリング:2.0~9.0%程度
買取可能額 制限なし
(買取実績は3万~7億円)
即日現金化 可能
(最短2時間)
個人事業主の利用 可能
取引形態 2者間および3者間

ビートレーディングは、2012年に設立した大手ファクタリング会社です。東京だけでなく福岡や大阪、名古屋、仙台と全国に支店を持ち、2024年3月時点には累計買取額1,300億円を達成しました。

ビートレーディングでは、オンラインでの買取が可能です。買取額によっては提出書類が不要で、最短30分で買取額の見積もりができるなど、利便性の高さが特徴です。

ビートレーディングでは、注文書ファクタリングも取り扱っています。注文書ファクタリングとは、受注が決定した時点で資金調達が可能なファクタリングです。

サービスや商品の提供完了後に資金調達が可能になる従来の請求書ファクタリングと比較して、注文書ファクタリングであればよりも早い時点での現金化が可能です。

ビートレーディングの評判をもっと見る→

3.ベストファクター

項目 概要
資本金 7,000万円
買取手数料 2.0~20%
買取可能額 30万~1億円
即日現金化 可能
個人事業主の利用 可能
取引形態 2者間および3者間

ベストファクターは、2017年に設立した大手ファクタリング会社です。請求書ファクタリングのほか、注文書ファクタリングにも対応しています。92.2%と審査通過率が高く、30万円から1,000万円までは最短1時間で現金化が可能など、利便性が高いファクタリング会社の1つです。

ベストファクターではファクタリングの付帯サービスとして、財務コンサルティングを無料提供しています。資金調達と併せて経営や投資といった多角的なアドバイスを受けられます。

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ベストファクターの評判を見る→

4.OLTA(オルタ)

項目 概要
資本金 45億5,189万円
買取手数料 2.0~9.0%
買取可能額 無制限
即日現金化 可能
個人事業主の利用 可能
取引形態 2者間

OLTAは2017年に設立した大手ファクタリング会社です。三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行などの都市銀行や、ネット銀行、都市銀行ともパートナー関係を結んでいます。

OLTAの特徴は、手数料の安さです。AIによる審査や対面のないオンライン契約を取り入れることで、2者間ファクタリングでありながら2.0~9.0%の業界最低水準の手数料を実現しています。

銀行系の大手ファクタリング会社おすすめ4選

次に、銀行系の大手ファクタリング会社でおすすめの4つの会社を解説します。

1.三井住友カード株式会社

項目 概要
資本金 340億3,000万円
買取手数料 0.3~18.0%
買取可能額 5万~800万円
即日現金化 不可
(最短翌営業日)
個人事業主の利用 可能

三井住友カードは、1967年に設立した大手クレジットカード会社です。

企業としての総合力を高めるべく、ファクタリング会社であるSMBCファイナンスサービスと2024年04月01日に合併しました。2024年3月には、三井住友カード加盟店を対象とするファクタリングサービス「stera finance」の提供を開始しています。

stera financeの特徴は、三井住友カード加盟店における将来の売上やリスクをAI審査モデルで予測しファイナンスを実施する、「将来債権ファクタリング」である点です。調達した資金は、毎月のカード売上代金から相殺により精算されます。

2.三菱UFJファクター株式会社

項目 概要
資本金 20億8,000万円
買取手数料 不明
買取可能額 不明
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明

三菱UFJファクター株式会社は、1977年に設立した国内最大の銀行系ファクタリング会社です。50年以上の業歴と安定した経営基盤を持つ、信頼性の高い会社の1つといえます。

三菱UFJファクター株式会社の保証ファクタリングは、相手方に倒産などが発生しても、売上債権の保証限度額内で100%保証を受けられる点が特徴です。保証ファクタリングのほかに、国際ファクタリングや下請債権保全支援事業(下請会社向け保証ファクタリング)も提供しています。

3.みずほファクター

項目 概要
資本金 10億円
買取手数料 不明
買取可能額 200万円
(国内ファクタリング個別保証の場合)
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明

みずほファクターは、1977年に設立したファクタリング会社です。資本金はみずほ銀行が100%出資しており、信頼性が高いファクタリング会社の1つです。

みずほファクターでは、国内ファクタリング(回収保証)と国際ファクタリングを提供しています。回収保証では、相手方が万が一倒産しても、売上債権の保証限度額内で100%保証を受けられます。最低保証額や保証期間は、契約するサービスによって異なるため、事前の確認が必要です。

4.りそな決済サービス株式会社

項目 概要
資本金 10億円
買取手数料 不明
買取可能額 不明
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明

りそな決済サービス株式会社は、資本金の80%をりそな銀行が出資するファクタリング会社です。りそな決済サービスでは、回収保証のほか診療(調剤)・介護報酬債権前払いサービスも提供しています。

診療(調剤)・介護報酬債権前払いは実際の支払い日よりも約40日早く、介護保険給付費の約80%の前払いを受けられるサービスです。残りの20%は、翌月の国保連からの給付費入金日から3営業日目後に支払いを受けられます。

ノンバンク系の大手ファクタリング会社6選

最後に、ノンバンク系の大手ファクタリング会社を6つ紹介します。

1.オリックス株式会社

項目 概要
資本金 3兆9,414億6,600万円
買取手数料 不明
買取可能額 不明
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明

オリックス株式会社は、1964年にリース業からスタートした大手総合サービス金融会社です。オリックス株式会社では売掛債権買取のほか、手形買取や売掛債権担保融資、診療・介護・調剤報酬債権ファクタリング(医療ファクタリング)を提供しています。

手数料などの詳細はサービスによって異なるため、事前の確認が必要です。

2.NTTファイナンス株式会社

項目 概要
資本金 167億7,096万円
買取手数料 不明
買取可能額 不明
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明
取引形態 3者間ファクタリング

NTTファイナンスは、NTTドコモの系列会社です。1985年の設立され、ファクタリングのほかクレジットカード業や経理事務のコンサルティング業務を行っています。

NTTファイナンスでは、3者間ファクタリングによる資金調達が可能です。手数料は取引毎に異なりますが、大手であることと3者間で取引が行われることから、それほど高くはないようです。

3.AGビジネスサポート

項目 概要
資本金 1億1,000万円
買取手数料 2%~12%
買取可能額 10万円~
即日現金化 可能
個人事業主の利用 可能
取引形態 2者間および3者間

AGビジネスサポート(旧アイフル・ビジネスファイナンス)は、2001年に設立したファクタリング会社です。上場企業であるアイフルグループが、サービスを提供しています。

AGビジネスサポートでは、オンライン上で債権買取の申し込みができます。個人事業主でも利用可能なことに加え、設立直後の会社でも売掛入金実績があれば債権の買取に応じて貰えるケースもあり、幅広い方が利用できるファクタリング会社です。

4.GMOイプシロン

項目 概要
資本金 1億500万円
買取手数料 最大0.8%
買取可能額 不明
即日現金化 不可
(最短2営業日)
個人事業主の利用 可能

GMOイプシロンは、GMOグループのファクタリング会社です。決済代行サービスをおもな業務とする一方で、医療・介護報酬 早払い(ファクタリング)サービスも提供しています。

GMOイプシロンのファクタリングサービスは、設立直後の事業者でも申込可能です。そのため事業実績が少なく銀行融資を受けることが難しい医療・福祉事業者の方でも、資金調達を目指せます。

5.三菱HCキャピタル

項目 概要
資本金 331億9,604万7,500円
買取手数料 診療報酬債権ファクタリング:月額0.2%~
売掛債権ファクタリング:不明
買取可能額 診療報酬債権ファクタリング:数百万~数億円
売掛債権ファクタリング:不明
即日現金化 不可
(国保・社保への請求から最短5営業日後)
個人事業主の利用 可能
取引形態 3者間

三菱HCキャピタルは、1971年に設立された大手総合リース会社です。サービスの1つとして、売掛債権ファクタリングと診療報酬債権ファクタリングを提供しています。

診療報酬債権ファクタリングでは、低水準の手数料と数百万円からの買取を実現しているため、大手でありながら幅広い事業者が利用しやすいファクタリング業者です。

6.三井住友ファイナンス&リース株式会社

項目 概要
資本金 150億円
買取手数料 不明
買取可能額 不明
即日現金化 不明
個人事業主の利用 不明
取引形態 2者間および3者間

三井住友ファイナンス&リース株式会社は、1963年に設立された国内最大規模の総合リース会社です。三井住友ファイナンス&リースでは、債権買取サービスと債権保証サービスを提供しています。債権買取の場合、売掛債権は3者間、手形債権は2者間で取引が実施されます。

自社に合ったファクタリング会社を選ぶポイント

ここでは、自社に合ったファクタリング会社を選ぶポイントを解説します。ここまで紹介してきたとおり、ファクタリング会社にはさまざまな業者があります。

そのため自社の債権を有効に活用するには、保有する債権額や現金化の目的などに合った会社を選ぶことが肝心です。本項で解説するポイントを参考に、納得がいくファクタリング会社選びをしましょう。

取引形態

ファクタリング会社を選ぶポイントの1つ目は、取引形態です。ファクタリングには、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの2つの取引形態があります。仕組みを以下で確認しましょう。

【2者間ファクタリング】

【3者間ファクタリング】

2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの特徴は、以下のとおりです。

2者間ファクタリング 3者間ファクタリング
概要 利用者とファクタリング会社で直接契約を結ぶ 利用者とファクタリング会社、売掛先の3者が関わって契約を結ぶ
メリット
  • 売掛先への通知と承諾が不要
  • 手続がシンプルで入金までが比較的早い
  • 2者間ファクタリングよりも手数料が安め
  • 審査が比較的柔軟
デメリット 3者間ファクタリングよりも手数料が高め
  • ファクタリングへの通知と承諾が必要
  • 入金までに時間がかかる
向いている方
  • できるだけ早く現金を手元に用意したい方
  • 売掛先にファクタリングの利用を知られたくない方
  • 手数料を安く抑えたい方
  • 売掛先の協力を得られる方

2者間ファクタリングの特徴には、原則として売掛先にファクタリングの事実を知られないことが挙げられます。ファクタリングを利用した事実を相手方に知られると、資金繰りが悪化している、業績が悪いといったマイナスの印象を与える可能性があります。

場合によっては、今後の信頼関係やビジネスに影響が出る恐れもあるでしょう。相手方との信頼関係を損なわずにファクタリングをするには、2者間ファクタリングを選択しましょう。

売掛先の協力が得られる、入金を急がないという方は、手数料を抑えられる3者間ファクタリングの利用をぜひ検討してください。

契約方法

ファクタリング会社を選ぶポイントの2つ目は、契約方法です。ファクタリングの契約は、主に以下の方法で行われます。

  • 対面
  • 郵送
  • オンライン

郵送やオンラインであれば、場所や時間を選ばずに申込手続ができます。郵送の場合は書類のやり取りに時間を要するため、よりスピーディーな契約を目指すのであれば、オンラインを選びましょう。

契約内容や手続に不安がある方は、対面でスタッフに相談しながらの契約がおすすめです。対面の場合は、利用者がファクタリング会社に出向くケースと、ファクタリング会社のスタッフに来てもらう場合があります。

ファクタリング会社のスタッフの訪問を依頼する際は、出張費がかかることもあるため事前に確認しましょう。

手数料

ファクタリング会社を選ぶポイントの3つ目は、手数料です。手数料は、ファクタリング会社によって異なります。

ここまで解説してきたとおり、2者間ファクタリングよりも3者間ファクタリングのほうが手数料が低い傾向があります。また独立系よりもノンバンク系、ノンバンク系よりも銀行系のファクタリング会社のほうが、一般的に手数料が低く設定されるようです。

少しでも良い条件で資金調達をしたいと考えるのであれば、複数の会社で見積もりを取り、比較検討したうえで契約を進めると良いでしょう。

入金までの日数

ファクタリング会社を選ぶポイントの4つ目は、入金までの日数です。一般的に、3者間ファクタリングよりも2者間ファクタリングのほうが入金が早いとされます。また、入金までのスピードを求めるのであれば、独立系のファクタリング会社が選択肢となりそうです。

資金が必要な日にちが決まっているときは、余裕を持ったスケジュールで資金調達ができる会社を選ぶことが肝心です。

買取額の上限や下限

ファクタリング会社を選ぶポイントの5つ目は、買取額の上限や下限です。小口買取のみや大口買取のみなど、ファクタリング会社によって買取の上限や下限が設定されているケースがあります。

例えば大手銀行ファクタリング会社は、大口の取引を専門としている場合が多く、個人事業主や中小企業が保有する債権では申し込みができないことも少なくありません。ファクタリング会社を選ぶ際はまず、自社が保有する売掛債権の取扱が可能かを確認すると安心です。

サポート体制

ファクタリング会社を選ぶポイントの6つ目は、サポート体制です。ファクタリングでは利用者とファクタリング会社とのやり取りが必要なため、スムーズな取引を希望するのであればサポート体制が整っているかは重要なポイントとなります。

手数料が安いファクタリング会社の場合、サポート体制が不十分な場合もあります。また、オンライン契約を実施している会社は、サポートも非対面となるため、対応力が弱くなる可能性があることは押さえておきましょう。

ファクタリング会社の中には、財務状況や経営についてのコンサルティングを行っている会社もあります。そのような会社は、サポート体制も充実している可能性が高いようです。

信頼性

ファクタリング会社を選ぶポイントの7つ目は、信頼性です。大手ファクタリング会社は一般的に信頼性が高いですが、規模が小さいファクタリング会社はトラブルが発生するケースも少なくありません。場合によっては、詐欺などの重大な問題が発生する可能性もあります。

ファクタリング会社を選ぶ際は、信頼できる業者を見極めることが肝心です。ファクタリング会社の信頼性を測る項目の一例には、以下が挙げられます。

  • 豊富な取引実績
  • 大手企業や大手金融機関が運営(提携)している
  • 資本金額が大きい
  • 創業からの期間が長い

上記のほか、手数料が相場と大きく乖離している場合や、契約書の内容に不足がある場合も注意が必要です。

ファクタリングを利用するメリット

ここからは、資金調達の手段としてファクタリングを利用するメリットおよびデメリットを解説します。まずは、ファクタリングのメリットを3つ見ていきましょう。

現金化までの日数が早い

ファクタリングのメリットの1つは、現金化までの日数の早さです。ファクタリング会社によっては、最短即日での入金も可能です。

一方、金融機関による融資は審査に通過する必要があるため、入金までに数週間~数ヶ月かかることも少なくありません。また、補助金や助成金も、一般的に請求から入金まで1ヶ月程度かかります。

現金を使用する日程が迫っている、債務の支払い日が迫っているなどの理由でできるだけ早い資金調達を希望するのであれば、ファクタリングは有力な選択肢の1つとなるでしょう。

保証人不要

保証人が不要な点も、ファクタリングのメリットです。金融機関から融資を受けるには、保証人が必要な場合が多いです。

一方、融資ではなく債権の売却により資金を調達するファクタリングは、保証人が必要ありません。会社設立からの日数が短く保証人を頼む人脈がない、財務状況が悪く保証人を引き受けてくれる方が見つからないというときも、ファクタリングであれば資金調達できるでしょう。

ファクタリングを利用するデメリット

次に、資金調達にファクタリングを利用するデメリットを解説します。注意するべきポイントを事前に確認し、ファクタリングによる納得の資金調達を目指しましょう。

他の資金調達方法と比べ手数料が高め

デメリットの1つ目には、融資と比較し手数料が高めな点が挙げられます。

一般的な法人向けの銀行融資の金利は、2〜9%程度です。また、日本政策金融公庫の金利は1~3%です。ビジネスローンの金利は、3~14%程度に設定されています。

2者間ファクタリングの手数料が8~18%程度、3者間ファクタリングの手数料が2~9%であることを考えると、場合によっては融資よりも手数料が嵩むことは覚えておきましょう。

3社間ファクタリングはファクタリングの利用を相手先に知られる

3者間ファクタリングを利用した場合、売掛債権の相手方にファクタリングの利用を知られることも、デメリットの1つです。

先述のとおり3社間ファクタリングでは、債権の相手方にファクタリング利用の通知と承諾を得る必要があります。そのため、ファクタリングの利用の事実を相手に知られることは覚えておきましょう。

先述のとおりファクタリングの利用を相手方に知られると、資金繰りに困っているのではないかとの印象を持たれる可能性があります。そうなると、今後の信頼関係や取引に影響が出るかもしれません。

3者間ファクタリングを利用する際は、ファクタリングの利用を知られても問題ない相手方の債権を選ぶと安心です。

資金調達は売掛債権の額に限られる

ファクタリングで調達できる資金額が売掛債権の額に限られる点も、ファクタリングのデメリットです。ファクタリングはあくまでも債権を売却し売却代金を得る仕組みのため、債権額以上の資金調達はできません。

それ以上の額を調達したいときは、金融機関からの融資、ビジネスローンクラウドファンディング資産の現金化など他の調達方法を検討しましょう。

ファクタリング大手まとめ

大手ファクタリング会社には独立系と銀行系、ノンバンク系があります。独立系は審査は比較的柔軟なものの、手数料が高めです。銀行系は審査が厳しい一方で、手数料は低く設定されます。ノンバンク系は銀行系ほど審査が厳しくはなく、独立系ほど手数料が高くはありません。

大手のファクタリング会社は上場企業が運営していることも多く、安心して取引ができます。大手の分類に明確な基準はないため、資本金額や提携金融機関、設立からの期間や実績などを見て判断しましょう。

ファクタリングによる資金調達は、保証人不要で早ければ即日資金調達ができるメリットがあります。一方、調達額は債権額に限られる点や手数料が高めな点には注意が必要です。

ファクタリングにかかる手数料や入金までの日数は、ファクタリング会社によって異なります。ファクタリングの利用を検討しているのであれば、複数の会社を比較検討し、自社に合ったものを選びましょう。

※本記事ではファクタリング会社の広告から収益が発生している場合があります。

この記事の監修者

牛崎 遼 株式会社フリーウェイジャパン 取締役

2007年に同社に入社。財務・経理部門からスタートし、経営企画室、新規事業開発などを担当。2017年より、会計などに関する幅広い情報を発信する「会計ブログ」の運営責任者を継続している。これまでに自身で執筆または監修した記事は300本以上。

運営企業

当社、株式会社フリーウェイジャパンは、1991年に創業した企業です。創業当初から税理士事務所・税理士法人向けならびに中小事業者(中小企業および個人事業主)向けに、会計ソフトなどの業務系システムを開発・販売しています。2017年からは、会計・財務・資金調達などに関する情報を発信するメディアを運営しています。

項目 内容
会社名 株式会社フリーウェイジャパン
法人番号 1011101045361
事業内容
  • 会計・財務・資金調達に関するメディア運営
  • 中小事業者・会計事務所向け業務系システムの開発・販売
本社所在地 〒103-0006
東京都中央区日本橋富沢町12-8 Biz-ark日本橋6F
所属団体 一般社団法人Fintech協会
顧問弁護士 AZX総合法律事務所

弊社では、正確かつ有益な情報発信を実践しており、そのために様々な機関の情報も参照しています。

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