DESとは何か?

DESとは

「債務(Debt:デット)を株式(Equity:エクイティ)と交換(Swap:スワップ)すること」を、単語の頭文字をとってDES(デット・エクイティ・スワップ)と言います。「債務の株式化」とも呼ばれ、過剰債務に陥った企業を再建する手段と考えられています。※2018年7月23日に公開

DES(デット・エクイティ・スワップ)の仕組み

経営不振や過剰債務などによって苦境に立たされた企業に対して、債務との交換で株式を発行する方法により企業再生を図るのがDES(デット・エクイティ・スワップ)の仕組みです。具体的には、債権者が債権の現物出資によって株式化したり、もしくは債権者が金銭出資によって株式を取得し、それを資金として債務を弁済したりする方法がとられます。DESは債権の現物出資を前提としているため、金銭による出資である後者の場合は「疑似DES」とも言われます。

新会社法の施行によって検査役の調査が不要に

従来は現物出資について、その価額が500万円を超える場合、もしくは発行する株式総数が全体の10分の1を超える場合、新株発行数が5分の1を超える場合には、検査役による調査が必要でした。検査役とは、株式会社の設立手続きなどを調査する臨時の機関です。しかし2006年に施行された新会社法によって、検査役の調査は不要となりました。

DES(デット・エクイティ・スワップ)による効果

DES(デット・エクイティ・スワップ)は、企業再生はもちろん、債権者が債務放棄を選択しないことによって得られるメリットがあります。債務者と債権者それぞれにもたらされるメリットは、以下の通りです。

  • 債務者にとってのメリット

    過剰債務を減らして資本を増やすことで債務超過を解消し、財務体質の改善・健全化が期待できます。配当負担は生じるものの、利益を圧迫する有利子負債は減少します。資本金の増加によって対外的な信用が高まり、取引先との関係はもちろん、金融機関の与信審査においても有利です。

  • 債権者にとってのメリット

    債権者はDESによって債務者の株式を取得することになるため、株主として経営革新に向けた積極的な関与が可能となり、経営者のモラルハザードをある程度抑制できるようになります。将来的に企業の再建が成功すれば株式の価値が高まり、債権者はキャピタルゲイン(売却益)やインカムゲイン(配当収入)を得ることも可能です。ただし事業再生の見込みが低いケースでは、債務の株式化を行っても問題の先送りにしかならない可能性もあり、慎重に検討する必要があるでしょう。

DESのまとめ

  • DES(デット・エクイティ・スワップ)とは、債務との交換で株式を発行することにより過剰債務に陥った企業を再建する手段のこと。
  • 従来、一定の条件における現物出資には検査役の調査が必要だったが、新会社法の施行によって現在は不要になっている。
  • DESのメリットには企業再生をはじめ、債権者にとっても、株主となることで経営者のモラルハザードを抑制できたり、将来的な株式の価値向上による配当を受けられたりすることがあげられる。

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