ファクタリングとは何か?~仕組みと特徴を図解して解説、おすすめの会社も紹介します~

お金を運ぶ人

売掛金の回収はビジネス上の大きな課題ですが、これを解決する手段として今注目されているのが「ファクタリング」です。ファクタリングには、保険のような形式で売掛金の未回収リスクを軽減できる「保証型」と、売掛債権を売却して早期に現金を調達できる「買取型」があり、買取型は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分かれます。今回は、それぞれの特徴と仕組みについて図解して解説します。※2021年7月21日に更新

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目次

ファクタリングとは何なのか?

悩む女性

ファクタリング(factoring)は、売掛債権に保険をかけてリスクを回避したり、または未回収の売掛金を買い取ってもらえたりするサービスです。日本の企業間の取引では、先に商品やサービスを提供し、後から代金の回収をする信用取引が一般的です。こうした掛取引では、売掛金の入金が遅れたり、貸倒れになったりで資金難に陥る可能性もあります。ファクタリングを使えば、売掛先が倒産の恐れがある場合などに、あらかじめ保険をかけたり、未回収のままの売掛金を売却して現金化したりできます。

「給与ファクタリング」には要注意

給与ファクタリングとは、個人が勤務先から支給される給料をファクタリング会社に売却し、給与支給日より前に現金を入手できるサービスです。売却と書きましたが、実際には賃金債権を担保にした融資のため売買契約ではなく、利用者から見ると借金です。そのため、給与ファクタリングの事業者は貸金業法の貸金業登録をする必要がありますが、登録していないヤミ金融業者などの悪質な業者が違法な金利をとるなどの問題が起きており、金融庁も注意喚起しています。なお、この記事で紹介する事業者向けのファクタリングでは賃金債権(給料債権)は買い取ってもらえません。

保証型ファクタリングとは

保証ファクタリングは、買取型とは違って資金の調達を目的としていません。信用力について不安がある会社との取引などで、売掛債権の貸し倒れのリスクを回避できます。万一、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなった場合には、保証会社が保証金を支払ってくれる仕組みです。保険のようなサービスだと考えて問題ありません。サービス提供会社が取引先を信用調査して保証の枠を決め、その枠内の金額であれば、売掛債権の保証をしてくれます。

買取型ファクタリングとは

買取ファクタリングは、企業が売掛金を早期に現金化したい場合に使われる資金調達の手法です。売上債権をファクタリングサービス会社(以下、サービス提供会社)に売却し、手数料を差し引かれた金額を受け取れます。手形の割引と近い感覚です。銀行による融資とは違い担保の提供も必要なく、売掛先の信用力が審査対象となるため、中小企業でも審査に通りやすいというメリットがあります。また、自分が赤字決算、債務超過、税金滞納でも利用できるのがポイントです。資金調達の手段ですが、借入のように負債が増えることはありません。なお、買取型のファクタリングには2社間と3社間の2種類があります。

ABL(売掛債権担保融資)と買取型ファクタリングの違い

売上債権を使った資金調達の手法にABL(売掛債権担保融資)があります。一見すると似ているようですが、ABLは言葉のとおり「売上債権を担保にした融資」です。ABL自体は資金調達の手段として問題はありませんが、買取型ファクタリングの契約だと信じ込ませて、実はABLの契約を結ばせようとする悪徳業者も存在します。契約書の内容をよく確認して、注意しましょう。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングの図

2社間ファクタリングとは、ファクタリングの利用者とサービス提供会社の2者間で契約する方式の買取ファクタリングです。得意先への通知が不要なため売掛金の売却を知られることはなく、取引関係に悪影響を与えずに済むのがメリットです。また、2者間でのやりとりのみのため手続きも比較的に簡単で、素早く現金化できます。ただし、サービス提供会社に支払う手数料は、3社間ファクタリングより高くなる傾向があります。

※得意先は何も知らないため、売掛金を売却しても、その売掛金の入金先はファクタリング利用者です。利用者は、売掛金を回収できたらサービス提供会社に全額を支払います。

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングの図

3社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者、サービス提供会社、得意先の3者間で合意するタイプの買取ファクタリングです。ファクタリング利用者とサービス提供会社から、売掛金の得意先へ債権譲渡の通知をします。得意先が承諾してくれれば、利用者はサービス提供会社へ売掛金を売却して資金調達できます。2社間と異なり、得意先からの売掛金の入金先はサービス提供会社です。3社間ファクタリングのメリットは、2社間よりも手数料を安く済ませられる点です。ただし、3者間で合意形成するための段取りや資料の作成などの手間がかかってしまいます。さらに、取引先に資金繰りが苦しいといった印象を与える可能性についても留意しましょう。取引先に通知するにあたり、誤った情報が伝わらないように説明しなければなりません。なお、医療ファクタリング(診療報酬、調剤報酬、介護報酬の債権買取)は3社間ファクタリングです。

ファクタリングの注意点と確認点

ビックリマーク

利用するにあたっては、買取型と保証型とで注意点が異なります。事前によく確認しましょう。

  • 買取型の注意点

    最大の注意点は、買取型を利用できるのが、取引先との契約書に債権譲渡を禁止する条項が記載されていない場合のみだという点です。得意先と交わした契約書を確認してみましょう。そして、買取型を利用する際には、2社間と3社間の違いを十分に理解しておく必要があります。その上で手数料の負担、取引先との関係を考慮し、自社の状況に合わせて選択しましょう。資金調達が目的なのであれば、ビジネスローンの金利などとの比較、検討してもよいかもしれません。

  • 保証型の注意点

    保証型の大きな注意点は、売掛債権の現金化が遅くなる場合があることです。保証型は保険と同様の仕組みのため、保険でいう事故(保証型のファクタリングでいえば「倒産」など)が発生して初めて、キャッシュを受け取れるのです。厳密に言えば、サービス提供会社が、売掛金の回収が不能であると判断しないかぎり、保証金をもらえないというわけです。保証型のサービスでは、支払遅延で保証金が受け取れるものもありますので、よく比べてみましょう。

  • 相談時に確認しておきたいこと

    建設業界に限りますが、保証型の場合は国土交通省による「下請債権保全支援事業」の制度により、保証料が割安になる可能性があります(取引先が経営事項審査を受けていることがこの制度を利用できる条件となります)。サービス提供会社に相談する際は、この制度の対象であるかを確認しておくことをおすすめします。(参照:国土交通省「下請債権保全支援事業について~下請建設企業・資材業者のみなさんへ~」

ファクタリング会社を比較するポイント

AかB
  • 買取型の費用が分かるのは、審査を通した後。料金体系でサービスを比較するのが難しいので、相見積もりをとった方がよい。
  • 買取型で、手数料が安価な「三社間」は手続きが煩雑で、手続きがやや簡単な「二社間」の手数料の相場は売掛金の2~30%。相場より安いファクタリング会社は後ほど紹介。
  • 買取型では、すでに支払が遅れていたり不良債権になっている債権は、買い取ってもらえない(貸倒れのリスクを軽減できるのは、保証ファクタリング)。
  • ファクタリングサービスのほとんどは、中堅~大企業向け(小規模な企業向けの保証ファクタリングも登場している。詳細は後述)。

買取ファクタリング会社10選

格付け

まずは、買取ファクタリングのオススメ10社を紹介します。売掛金の査定を申し込む際には、できれば複数の会社に相見積もりをとって、総コストで比較して契約しましょう。

オンライン契約できて手数料が安い3社

手っ取り早くファクタリング会社を比較したい方のために、おすすめの3社を紹介します。

名称 手数料 方式 入金
スピード
審査
通過率
QuQuMo(ククモ) 1.0%~14.8% 2社間 即日(最速2時間) 非公開
(社)日本中小企業金融サポート機構 1.5%~ 2社間 即日(最速3時間) 95%以上
電ふぁく 1.8%~8.0% 2.5社間 即日(リピード利用時は最速1時間) 非公開

最短2時間で入金!オンライン完結の「QuQuMo(ククモ)」

どうしても急いで資金調達したいという方にオススメなのが「QuQuMo(ククモ)」です。QuQuMo(ククモ)は、売掛先へ通知されない2社間ファクタリングです。契約締結までネットで完結するため、審査や契約手続きで来店や面談が不要、手数料1%~、入金は最速で2時間という、急な資金需要があると嬉しいファクタリングです。

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審査通過率95%「一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構」

一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構のファクタリングは、審査や申込みがスマートフォンで完結できる、2者間ファクタリングです。手数料が1.5%からと低く、審査通過率が95%以上という高さ。手続きがスマホで完結することもあり、申込みから振込までが最短なら3時間という早さです。

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2社間ファクタリングで手数料を抑えたいなら「電ふぁく」

一般的に、買取型のファクタリングは2社間と3社間ですが、「電ふぁく」は”2.5社間”ファクタリングという新しい仕組みのファクタリングです。2.5社間の仕組みは、ファクタリング会社とファクタリング利用者の間に、ファクタリング専用口座の管理会社が入ります。ファクタリング利用者は、管理会社で口座を開設し、売掛金の回収口座を管理会社で開いた口座に変更します。そうすることで、ファクタリング会社が買い取った売掛金が未回収になるリスクを下げて、手数料を低く抑えられるそうです。

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平均買取率92.2%の「ベストファクター」

ベストファクターのファクタリングは全国出張対応かつ非対面契約も可能です。2社間は買取額10万円~1,000万円であれば、即日の現金化もできます。手数料は業界最安水準の2%を実現、スピード・コストともに優れたサービスを提供しています。平均買取率も92.2%と非常に高いので、他社で断られた方でも柔軟に対応してもらえるでしょう。さらに、ファクタリング利用者には経営課題に即した財務コンサルティングも提供しています。資金調達や資金繰りに悩む中小の法人はもちろん、個人事業主の方も利用できます。

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3社間ファクタリングなら「K2ソリューションズ」

K2ソリューションズの特徴は、買取審査の通過率が93%と高水準である点と、柔軟に対応してもらえることです。多種多様な業種での買取実績をがあるため、独自の審査ノウハウを持っているのではないでしょうか。全国対応で業種不問、自営業の方でも利用でき、業種や代表者の履歴は審査に影響しないようです。審査も簡単で、請求書と通帳をメールかFAXで送るだけ。最短で即日入金も可能で、審査に時間がかかる場合には教えてもらえるのが安心ですね。買取金額が幅広く、20万円から1億円まで対応可能です。また、会社の資金繰りなどを親身になって一緒に考えてくれるそうです。

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請求書不要!!注文書だけでファクタリング「ビートレーディング」

ファクタリングと言えば、利用するにあたって”請求書”などが必要なのが一般的。ところが、ビートレーディングの新サービスでは、請求書ではなく注文書だけで売掛金を買い取ってくれるのです。つまりは、納品前の売上債権でもファクリングできるということ。もちろん、通常のファクタリングのように、納品後で請求書を作成ずみの場合でも、買取対象になります。

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1,000万円までなら最短で即日入金の「アクセルファクター」

アクセルファクターの特徴は、大手資本によるグループ経営の信用力。最短即日での入金も対応しており、急ぎでの資金調達が可能です。手数料も2%~と業界最安基準で、利用額可能額は下限なし~1億円まで対応しているため、個人事業主から法人まで安心して利用できます。1,000万円までなら最短で即日入金の2社間ファクタリングです。

アクセルファクターの公式ホームページを見る↓↓

ファクタリングのTRY

ファクタリングTRYは、株式会社SKOが運営する2者間ファクタリングです。手数料は10%からですが、他社からの乗り換えで手数料5%の優遇があるのが嬉しいポイントです。相談はLINEでも受け付けています。

TRYのホームページを見る↓↓

株式会社JTC

株式会社JTCは「他社と比較してください!」と自負するほど料金に自信を持っています。資金化のスピードにも定評があり、中小企業でも利用しやすいサービスを提供しています。なるべくコストを抑えたいお客様におススメですが、ファクタリングの手数料は審査次第ですので、実際に見積もりを出してもらってから判断しましょう。

三菱UFJファクター株式会社

買取型の中でもかなりの知名度を誇る会社になります。三菱UFJファクターの強みはやはりなんといっても「信用力」。メガバンクの直系ということもあり「資本力」はファクタリング業界の中でもトップレベル。数千万~数億円単位の売掛債権の買取も可能です。 デメリットは「小回りが利かない」ところ。そもそもの商品設計が大企業向けに設計されているため、数百万の買取などは受付ないケースがあるようです。また、審査に2週間ほど時間がかかるため、早急に現金が必要なお客様には向いていないと言えるでしょう。

保証ファクタリング会社3選

赤と青の箱

次に、保証ファクタリングの会社を何社か紹介します。

みずほファクター株式会社

みずほファクターは買取型と保証型の両方を展開しています。三菱UFJファクターと同じく、メガバンクの直系なので、「信用力」と「資本力」が魅力です。千万を超える大きな債権への保証にも対応しています。

保証の条件が数社以上~で保証額の金額も数千万無いと保証が利用できないため、小口や単発の保証には向いていません。また、審査にも時間がかかるため比較的規模の大きな企業に向けたサービスといえるでしょう。

りそな決済サービス株式会社

りそな決済サービスの保証ファクタリングは、販売先一社ごとに保証限度額を決める個別取引で、少額からで利用可能な保証型です。このサービスの特徴としては、審査の与信調査情報を受け取ることができるという点です。

保証ファクタリングを開始する際に、りそな決済サービスが審査した情報を知ることができるため、調査情報を今後の社内与信に活かせます。また、少額の債権にも対応しているということですが、詳細まではHPに明記されていないので問合せベースでの回答になでしょう。

株式会社ラクーンフィナンシャル

同社の「T&G売掛保証」の大きな特徴としては、支払いの遅延も保証の対象にしているというところです。多くの保証型の場合、対象としているのは法的倒産のみ。遅延保証が標準装備されている保証ファクタリングは珍しいでしょう。

「T&G売掛保証」は一社からスポットで利用できる「売上保証」というプランと、包括的に債権を保全する「極度保証」の二種類のサービスを提供しています。さらに、顧客の商習慣に合わせた商品プランを作成してくれるため様々な取引に対応できるのも魅力です。 中小零細企業向けの商品設計となっており、審査の承認率は90%超。さらに個人事業主も保証の対象としています。他の保証会社で断られてしまった案件であっても、一度T&G売掛保証に相談してみるとよいかもしれません。

→T&G売掛保証の詳細を見てみる

全ての取引先に保険をかける方法

色とりどりの羽

ラクーンフィナンシャルの「URIHO(ウリホ)」は、上記で説明した「T&G売掛保証」よりもさらに小さな企業のために開発された保証ファクタリングです。年商に制約はなく、今までにない料金設定でサービスを提供しています。URIHOに必要な費用は月々の会費のみで、登録できる取引先の数は無制限だそうです。参考までに、料金プランも書いておきます。

  • 月額: 9,800円/保証額合計:1,000万円まで/一社あたりの保証限度額 50万円
  • 月額:29,800円/保証額合計:3,000万円まで/一社あたりの保証限度額 500万円
  • 月額:99,800円/保証額合計:7,000万円まで/一社あたりの保証限度額 制限無し

上記のような料金体系を実現できたのは、営業活動などもオンラインで完結し、運営コストを抑えているからだそうです。

また、中小零細企業様の問題点の一つとして、従業員が少数のため、与信・債権管理まで手が回らないケースが多く、貸倒が起きた際などの回収業務も大きな負担となっていることが挙げられます。UIRHOを導入すれば、後ろ向きの業務アウトソースできるため、企業は営業活動に専念することができそうです。保証が付いていることによって、積極的に商品の販売もできるので売上UPにも活用できるかもしれません!

URIHO

ファクタリングまとめ

ファクタリングを上手に活用すれば、売掛金の回収に不安がある取引先とも付き合いが続けられます。また、資金繰りに行き詰まり、金融機関の融資が期待できない場合でも、切り抜けられるかもしれません。資金繰りの不安を解消する有効策として、活用を考えてみてはいかがでしょうか。

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