ファクタリングとは?仕組みと注意点

ファクタリングとは何か

売掛金の回収は企業の大きな課題ですが、これを解決する手段として今注目されているのが「ファクタリング」です。ファクタリングは、未回収の売掛金に関するリスクを軽減したり、資金調達へと転換したりできる、企業にとって頼りがいのあるサービス。今回は、ファクタリングの仕組み、利用する際の注意点などについて解説します。※2018年8月20日に更新

ファクタリングとは何なのか?

ファクタリングは、売掛債権に保険をかけてリスクを回避したり、または未回収の売掛金を買い取ってもらえたりするサービスです。日本の企業間の取引では、先に商品やサービスを提供し、後から代金の回収をする信用取引が一般的です。こうした掛取引では売掛金の支払いがされず、資金難に陥る可能性もあります。ファクタリングサービスでは売掛先が倒産の恐れがある場合などに、あらかじめ保険をかけたり、未回収のままの売掛金を資金に転換したりできます。

ファクタリングの買取型と保証型

買取型と保証型の違いを見ていきましょう。

  • 買取型

    買取型は、企業が売掛金を早期に現金化したい場合に使われるファクタリングです。売掛債務をファクタリングサービス会社に売却し、手数料を差し引かれた金額を受け取れます。手形の割引と近い感覚です。銀行による融資とは違い担保の提供も必要なく、売掛先の信用力が審査対象となるため、中小企業でも審査に通りやすいというメリットがあります。

  • 保証型

    買取型とは違い、資金の調達を目的としていません。信用力について不安がある会社との取引などで売掛債権の貸し倒れのリスクを回避できます。万一、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなった場合には、保証会社が保証金を支払ってくれる仕組みです。保険のようなサービスだと考えて問題ありません。ファクタリングサービス会社が、取引先を信用調査して保証の枠を決め、その枠内の金額であれば、売掛債権の保証をしてくれます。

ファクタリングの2社間と3社間

ファクタリングの分け方には、2社間と3社間という分類方法もあります。

  • 2社間

    2社間は、手っ取り早く売掛債権を現金化したい場合に使われます。売掛先には連絡せずにファクタリングの利用が可能です。ファクタリングサービス会社に売掛債権を譲渡します。売掛先から売掛金が支払われた際には、ファクタリングサービス会社に支払います。売掛先に売掛債権売却を知られることはなく、取引関係に悪影響を与えずに済むのがメリットです。ただし、ファクタリングサービス会社に支払う手数料は高くなる傾向があります。

  • 3社間

    3社間は、ファクタリングを希望する企業とファクタリングサービス会社、売掛先の3者合意のもとで契約します。売掛金は、売掛先からファクタリングサービス会社に直接支払われ、2社間よりも手数料を安く済ませられる点が魅力です。ただし、3者間で合意形成するための段取りや資料の作成などの手間がかかってしまいます。さらに、取引先に資金繰りが苦しいといった印象を与える可能性についても留意しましょう。取引先に通知するにあたり、誤った情報が伝わらないように説明しなければなりません。

ファクタリングの注意点と確認点

利用するにあたっては、買取型と保証型とで注意点が異なります。事前によく確認しましょう。

  • 買取型の注意点

    最大の注意点は、買取型を利用できるのが、取引先との契約書に債権譲渡を禁止する条項が記載されていない場合のみだという点です。得意先と交わした契約書を確認してみましょう。そして、買取型を利用する際には、2社間と3社間の違いを十分に理解しておく必要があります。その上で手数料の負担、取引先との関係を考慮し、自社の状況に合わせて選択しましょう。資金調達が目的なのであれば、ビジネスローンの金利などとの比較、検討してもよいかもしれません。

  • 保証型の注意点

    保証型の大きな注意点は、売掛債権の現金化が遅くなる場合があることです。保証型は保険と同様の仕組みのため、保険でいう事故(保証型のファクタリングでいえば「倒産」など)が発生して初めて、キャッシュを受け取れるのです。厳密に言えば、ファクタリングサービス会社が、売掛金の回収が不能であると判断しないかぎり、保証金をもらえないというわけです。保証型のサービスでは、支払遅延で保証金が受け取れるものもありますので、よく比べてみましょう。

  • 相談時に確認しておきたいこと

    建設業界に限りますが、保証型の場合は国土交通省による「下請債権保全支援事業」の制度により、保証料が割安になる可能性があります(取引先が経営事項審査を受けていることがこの制度を利用できる条件となります)。ファクタリングサービス会社に相談する際は、この制度の対象であるかを確認しておくことをおすすめします。(参照:国土交通省「下請債権保全支援事業について~下請建設企業・資材業者のみなさんへ~」

ファクタリングは不安を軽減する一手

ファクタリングサービスを上手に活用すれば、売掛金の回収に不安がある取引先とも付き合いが続けられます。また、資金繰りに行き詰まり、銀行の融資が期待できない場合でも、ファクタリングサービスで切り抜けるという手があります。日本のビジネスシーンでは、掛取引が避けられません。売掛債権についての不安を解消する有効策として、ファクタリングサービスの活用を考えてみてはいかがでしょうか。

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