ファクタリングとは~仕組みを図解で解説~

2022.06.02

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社へ売却し、手数料を差し引かれた代金を受け取って資金調達する手法です。ファクタリングを活用すると入金サイクルを短縮できるため、資金繰りの改善を期待できます。ただし、手数料が高額すぎると受取額が少なくなってしまい逆効果のため注意が必要です。今回は、ファクタリングの特徴と仕組みについて図解して解説し、注意点や、おすすめの会社を紹介します。

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目次

ファクタリングは違法ではない

金融庁が「ファクタリングに関する注意喚起」をしているため、ファクタリングそのものが違法ではないかと心配している方もいるかもしれませんが、安心してください。ファクタリング自体は合法なサービスです。問題になっているのは後述する個人向けの「給与ファクタリング」と、以下で説明する事業者向けの「偽装ファクタリング」です。偽装ファクタリングとは、ファクタリング契約を装って別の契約を交わさせる手口のことを言います。具体的には、金銭消費貸借契約(借金の契約)を結ばせるやり方が横行しているようです。偽装か否かを判断する基準としては以下の3点がありますので、注意しましょう。

  • 契約書の中に「債権譲渡契約(売買契約)」の記載がない
  • 契約書の中に「売り主が債権を買い戻す規定(買戻請求権)」や「売掛金が回収できない場合に売主の負担で支払う規定(償還請求権)の記載がある
  • 買取手数料などが高すぎて、手元に残る受け取り代金が著しく低い

なお、本ページで紹介しているファクタリング会社であれば安心ですので、ファクタリング選びの参考にしてみてください。→ファクタリングのオススメ3社

ファクタリングのメリット~借入金ではない~

誤解されがちですが、ファクタリングは銀行などからの借入(融資、ローン)ではなく、利用しても負債は増えません(返済もありません)。ファクタリングは、売掛金を早期に現金化したい場合に使われる資金調達の手法です(契約は売買契約です)。売上債権をファクタリングサービス会社(以下、ファクタリング業者)に譲渡し、手数料などを差し引かれた代金が支払われます。手形の割引と近い感覚ですが、償還請求権や買取請求権がないため安心です(ノンリコース)。金融機関による融資とは違い担保や保証人の提供も必要なく、売掛先の信用力が審査対象となるため、ファクタリング利用者が中小企業や個人事業主でも審査に通りやすいというメリットがあります。また、自分が赤字決算、債務超過、税金滞納でも利用できるのがポイントです。繰り返しますが、ファクタリング契約をしても負債が増えることはありません。

ABL(売掛債権担保融資)とファクタリングの違い

売上債権を使った資金調達の手法にABL(売掛債権担保融資)があります。一見すると似ているようですが、ABLは言葉のとおり「売上債権を担保にした融資」です。ABL自体は資金調達の手段として問題はありませんが、買取型ファクタリングの契約だと信じ込ませて、実はABLの契約を結ばせようとする悪徳業者も存在します。契約書の内容をよく確認して、注意しましょう。

ファクタリングのデメリット

様々な利点のあるファクタリングにも短所があります。ファクタリングの売買手数料は費用のため、高額な手数料を取られると利益が大幅に減少してしまいます。必ず、適切な手数料の事業者と取引しましょう。また、ファクタリングに依存すると、資金繰りが悪化する危険性があります。金融機関からの融資など、他の資金調達手段も常に検討したうえで、最適なタイミングでファクタリングを活用しましょう。最後に、お金が関わるところには、悲しいかな悪徳業者も集まってきます。本記事の中でも解説しましたが、悪徳業者の見分け方を参考に、十分に注意してください。

保証型ファクタリングとは何か

ファクタリングといえば一般的には「買取型」ですが、保証型のファクタリングも存在します。保証ファクタリングは、買取型とは違って資金の調達を目的としていません。信用力について不安がある会社との取引などで、売掛債権の貸し倒れのリスクを回避できます。万一、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなった場合には、保証会社が保証金を支払ってくれる仕組みです。保険のようなサービスだと考えて問題ありません。ファクタリング業者が取引先を信用調査して保証の枠を決め、その枠内の金額であれば、売掛債権の保証をしてくれます。

「給与ファクタリング」には要注意

給与ファクタリングとは、個人が勤務先から支給される給料をファクタリング会社に売却し、給与支給日より前に現金を入手できるサービスです。売却と書きましたが、実際には賃金債権を担保にした融資のため売買契約ではなく、利用者から見ると借金です。そのため、給与ファクタリングの事業者は貸金業法の貸金業登録をする必要がありますが、登録していないヤミ金融業者などの悪質な業者が違法な金利をとるなどの問題が起きており、金融庁も注意喚起しています。貸金業登録をしている業者が提供していれば問題がないかと言うと、そうとは言い切れません。繰り返しますが、給与ファクタリングは借金であり、将来に受け取れる給料を担保にしてお金を借りているに過ぎません。給与ファクタリングと、あたかも新しい仕組みかのように喧伝されていますが、消費者ローンと何ら変わりません。どうしても給与ファクタリングを利用する場合は、ただ単純に借金をしているだけである、という認識を必ず持っておきましょう。なお、この記事で紹介する事業者向けのファクタリングでは賃金債権(給料債権)は買い取ってもらえません。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングの図

2社間ファクタリング(二者間ファクタリングとも言う)とは、ファクタリングの利用者とファクタリング業者の2者間で契約する方式の買取ファクタリングです。得意先への通知が不要なため売掛金の売却を知られることはなく、取引関係に悪影響を与えずに済むのがメリットです。また、2者間でのやりとりのみのため手続きも簡単で、素早く現金化できます。

  1. 売掛先(得意先)へ請求書を発行します。
  2. ファクタリング会社へ、売掛金の買取を申込んで審査結果の連絡を待ちます。
  3. 審査を通過すると、ファクタリング会社から買取条件や契約内容を定時されます。その内容を確認し、合意できたら契約します。
  4. 契約締結後、指定した銀行口座に代金(売掛金から手数料を差し引かれた金額)が振り込まれてきます。
  5. 売掛先から売掛金の入金があったら、ファクタリング会社へ送金します。

なお、ファクタリング業者に支払う手数料は、3社間ファクタリングより高くなる傾向がありますが、手数料の低い2社間ファクタリング会社もあり、当記事でも紹介しています。→ファクタリングのオススメ3社

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングの図

3社間ファクタリング(三者間ファクタリングとも言う)とは、ファクタリング利用者、ファクタリング業者、得意先の3者間で合意するタイプの買取ファクタリングです。

  1. 2社間ファクタリングと1~3は同じです。
  2. ファクタリング会社から提示された内容に合意できたら、売掛先へ債権譲渡通知をして承諾をもらいます。
  3. 契約締結後、指定した銀行口座に代金(売掛金から手数料を差し引かれた金額)が振り込まれてきます。
  4. 売掛先からファクタリング会社へ売掛金分の金額が振り込まれます。

2社間と異なり、得意先からの売掛金の入金先はファクタリング業者です。3社間ファクタリングのメリットは、2社間よりも手数料を安く済ませられる点です。ただし、3者間で合意形成するための段取りや資料の作成などの手間がかかるデメリットもあります。さらに、取引先に資金繰りが苦しいといった印象を与える可能性についても留意しましょう。取引先に通知するにあたり、誤った情報が伝わらないように説明しなければなりません。

医療ファクタリングとは

医療ファクタリングとは、病院やクリニックの診療報酬、調剤薬局の調剤報酬、介護事業者の介護報酬の債権買取をする買取型ファクタリングです。これら3つの報酬は、国保や社保へ請求してから入金まで2ヶ月ほどかかりますが、その期間を大幅に短縮できるのがメリットです。国保や社保へ通知が必要なため、3社間ファクタリングに分類されます。本記事でも、医療ファクタリングに対応した会社を紹介しています。→ファクタリングのオススメ3社

ファクタリングで注文書買取り

従来のファクタリングは、納品後、つまり請求書を発行した後でなければ債権を買い取ってくれませんでした。しかし最近のファクタリングでは、受注直後から売掛債権を買い取って早期に現金化してくれるサービスも登場しています。株式会社アレシアが提供する「BESTPAY(ベストペイ)」も、注文書買取のファクタリングです。買取手数料は5%からで、100万円から3億円程度の債権買取に対応しています。建設業などでは、受注すると先出しで費用が発生しますが、そういった支払いの資金調達にも最適なファクタリングです。

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BESTPAY(ベストペイ)の解説記事を見る→

ファクタリングの重要な注意点

利用するにあたっては、売掛金を売却して資金調達する買取型と、売掛金の回収不能リスクを補償する保証型とで注意点が異なります。事前によく確認しましょう。

買取型の注意点

まずは、一般的なファクタリングである、買取型ファクタリングの注意点について解説します。

  • 契約書に債権譲渡禁止の記載がないか

    最大の注意点は、買取型を利用できるのが、取引先との契約書に債権譲渡を禁止する条項が記載されていない場合のみだという点です。得意先と交わした契約書を確認してみましょう。

  • 契約方式の違いを理解する

    2社間と3社間の違いを十分に理解しておく必要があります。その上で手数料の負担、取引先との関係を考慮し、自社の状況に合わせて選択しましょう。

  • 買取手数料が高すぎないか

    資金繰りの改善のためにファクタリングを利用するなら、手数料が高すぎると受け取り代金が減ってしまい効果がなくなります。最低限、相場の範囲内の手数料で契約しましょう。3社間ファクタリングの手数料の相場は1.0~9.0%で、2社間ファクタリングの相場は10~20%です。ただし、昨今は手数料が非常に安い2社間ファクタリングも登場しており、本記事でも手数料の低い会社を紹介しています。→ファクタリングのオススメ3社

  • 不良債権は対象外

    すでに支払の期日を過ぎている不良債権は買い取ってもらえません。

保証型の注意点

保証型の大きな注意点は、売掛債権の現金化が遅くなる場合があることです。保証型は保険と同様の仕組みのため、保険でいう事故(保証型のファクタリングでいえば「倒産」など)が発生して初めて、キャッシュを受け取れるのです。厳密に言えば、ファクタリング業者が、売掛金の回収が不能であると判断しないかぎり、保証金をもらえないというわけです。保証型のサービスでは、支払遅延で保証金が受け取れるものもありますので、よく比べてみましょう。

相談時に確認しておきたいこと

建設業界に限りますが、保証型の場合は国土交通省による「下請債権保全支援事業」の制度により、保証料が割安になる可能性があります(取引先が経営事項審査を受けていることがこの制度を利用できる条件となります)。ファクタリング業者に相談する際は、この制度の対象であるかを確認しておくことをおすすめします。(参照:国土交通省「下請債権保全支援事業について~下請建設企業・資材業者のみなさんへ~」

ファクタリング会社おすすめ3社

数あるファクタリング会社の中から厳選した、特にオススメの3社を紹介します。どの会社も非常におすすめです。即日振込に対応しており、最もスピードが速いファクタリング会社だと、審査の申込から1時間で入金してくれます。また、比較表の3社は非対面契約に対応しており、個人事業主も利用可能です。どの会社もスピード審査してくれるため、できれば3社から相見積もりをとって、より多くの資金調達ができる会社と契約しましょう。※サービス名称をクリックすると、ページ内のサービス紹介へ移動します。

サービス
名称
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手数料
最短入金
スピード
買取
可能額
契約
方式
ククモ 1.0%~
14.8%
2時間 無制限 2社間
ベストファクター 2.0%~
20.0%
1時間
(1千万円まで)
10万円~
1億円
2社間
3社間
医療
ペイトゥデイ 1.0%~
9.5%
45分 10万円~
5,000万円
2社間

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ファクタリングのまとめ

ファクタリングを上手に活用できれば、資金繰りを改善できる可能性があります。銀行から借りたくても信用枠が埋まっていたり、赤字決算だったりで融資を受けにくいこともあるでしょう。ファクタリングなら、審査されるのが取引先のため、あなたの経営が苦しくても査定には影響しません。銀行からの融資が難しい際などの資金繰りを改善できる可能性があります。手取り金額が大きくなるように、なるべく複数のファクタリング業者に相見積もりをとって、検討してから取引するようにしてください。今回はオススメの3社を紹介しましたが、より詳しく知りたい方はファクタリングの比較【TOP10】をご覧ください。

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