ソーシャルレンディングとは何なのか?
更新日:2024年01月28日
ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種であり、インターネットを通じて資金を必要とする企業と出資者を結び付けるサービスです。「貸付型クラウドファンディング」「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれます。
目次
ソーシャルレンディングの3つのポイント
- ソーシャルレンディングは資金が必要な企業に対して、投資家がお金の貸し付けをする代わりに分配金を受け取れるクラウドファンディングの一種。
- 貸し手である投資家にとっては比較的高い利回り、かつ短期でリターンを受け取れることがメリット。
- ただし融資先の企業の貸し倒れや、サービス運営会社の倒産などのリスクを十分に理解したうえで、貸し付けをする必要がある。
ソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディングの運営会社は国内にも複数存在し、インターネット上で「資金を必要とする企業」と「資産運用をしたい投資家」をマッチングさせるサービスを提供しています。投資家は運営会社を通じて企業にお金を貸し付け、分配金を受け取ることになります。一方の企業は、投資家から借りたお金で事業を運営し、ソーシャルレンディングの運営会社を通じて投資家に返済するという仕組みです。
借り手のメリット
企業が資金を必要とした場合、従来は金融機関から融資を受けることが一般的でした。しかし厳しい審査を通過しなければならないため、場合によっては融資を受けられないケースもあります。ソーシャルレンディングなら、事業の将来性などに価値を見出した投資家からお金を貸し付けてもらえるため、比較的容易に資金調達を行える点が借り手側のメリットなのです。
貸し付けする価値がある理由
お金を貸す側の大きなメリットは「金銭的なリターン」です。超低金利時代においては、「預金よりも投資」という機運が高まっています。ソーシャルレンディングの中には10%を超える利回りが設定されている案件もあり、資産運用の選択肢の一つとして注目されつつあるのです。また他のクラウドファンディングよりも出資期間が短く、数ヵ月で回収できる可能性も高いことから、投資初心者でも手を付けやすいと言われています。
ソーシャルレンディングで気を付けるべきこと
万が一、融資先の企業が業績悪化などによって貸し倒れしてしまった場合、投資家は元本毀損となるリスクがあります。貸し倒れは前例として多く発生しているものではありませんが、こうした事態が起こりうる可能性は否定できません。またソーシャルレンディングは投資家が企業に直接お金を貸すのではなく、運営会社が仲介する仕組みになっています。そうした特性上、運営会社が倒産してしまったら、貸し付けした金額が戻ってこないリスクも考えられます。ソーシャルレンディングを始めるときは、リスクも十分に理解したうえで運営会社や貸し付け先を検討することが重要です。
この記事の監修者
牛崎 遼 株式会社フリーウェイジャパン 取締役
2007年に同社に入社。財務・経理部門からスタートし、経営企画室、新規事業開発などを担当。2017年より、会計などに関する幅広い情報を発信する「会計ブログ」の運営責任者を継続している。これまでに自身で執筆または監修した記事は300本以上。
運営企業
当社、株式会社フリーウェイジャパンは、1991年に創業した企業です。創業当初から税理士事務所・税理士法人向けならびに中小事業者(中小企業および個人事業主)向けに、会計ソフトなどの業務系システムを開発・販売しています。2017年からは、会計・財務・資金調達などに関する情報を発信するメディアを運営しています。
項目 | 内容 |
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会社名 | 株式会社フリーウェイジャパン |
法人番号 | 1011101045361 |
事業内容 |
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本社所在地 | 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町12-8 Biz-ark日本橋6F |
所属団体 | 一般社団法人Fintech協会 |
顧問弁護士 | AZX総合法律事務所 |