ソーシャルレンディングとは何なのか?
2018.04.27

ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種であり、インターネットを通じて資金を必要とする企業と出資者を結び付けるサービスです。「貸付型クラウドファンディング」「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれます。※2018年4月27日に公開
ソーシャルレンディングの3つのポイント
- ソーシャルレンディングは資金が必要な企業に対して、投資家がお金の貸し付けをする代わりに分配金を受け取れるクラウドファンディングの一種。
- 貸し手である投資家にとっては比較的高い利回り、かつ短期でリターンを受け取れることがメリット。
- ただし融資先の企業の貸し倒れや、サービス運営会社の倒産などのリスクを十分に理解したうえで、貸し付けをする必要がある。
ソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディングの運営会社は国内にも複数存在し、インターネット上で「資金を必要とする企業」と「資産運用をしたい投資家」をマッチングさせるサービスを提供しています。投資家は運営会社を通じて企業にお金を貸し付け、分配金を受け取ることになります。一方の企業は、投資家から借りたお金で事業を運営し、ソーシャルレンディングの運営会社を通じて投資家に返済するという仕組みです。
借り手のメリット
企業が資金を必要とした場合、従来は金融機関から融資を受けることが一般的でした。しかし厳しい審査を通過しなければならないため、場合によっては融資を受けられないケースもあります。ソーシャルレンディングなら、事業の将来性などに価値を見出した投資家からお金を貸し付けてもらえるため、比較的容易に資金調達を行える点が借り手側のメリットなのです。
貸し付けする価値がある理由
お金を貸す側の大きなメリットは「金銭的なリターン」です。超低金利時代においては、「預金よりも投資」という機運が高まっています。ソーシャルレンディングの中には10%を超える利回りが設定されている案件もあり、資産運用の選択肢の一つとして注目されつつあるのです。また他のクラウドファンディングよりも出資期間が短く、数ヵ月で回収できる可能性も高いことから、投資初心者でも手を付けやすいと言われています。
ソーシャルレンディングで気を付けるべきこと
万が一、融資先の企業が業績悪化などによって貸し倒れしてしまった場合、投資家は元本毀損となるリスクがあります。貸し倒れは前例として多く発生しているものではありませんが、こうした事態が起こりうる可能性は否定できません。またソーシャルレンディングは投資家が企業に直接お金を貸すのではなく、運営会社が仲介する仕組みになっています。そうした特性上、運営会社が倒産してしまったら、貸し付けした金額が戻ってこないリスクも考えられます。ソーシャルレンディングを始めるときは、リスクも十分に理解したうえで運営会社や貸し付け先を検討することが重要です。
【記事の執筆と監修について】
この記事は、株式会社フリーウェイジャパンが執筆および監修をしています。当社は1991年に創業し、税理士事務所向けの会計ソフトの販売からスタートした会社です。2009年から中小企業・個人事業主の方向けにクラウド型の業務系システムの開発・販売を開始しました。当メディアは2012年から運営しており、会計や金融など経営に関する幅広い情報を発信しています。また、当社は本当に無料で使える会計ソフト「フリーウェイ経理Lite」を提供しており、ご利用いただければ費用をかけずに業務効率化が可能です。詳しくは、こちら↓↓