買掛金元帳(仕入先元帳)とは~記帳と支払い状況の把握~

更新日:2024年06月13日

買掛金元帳

買掛金元帳とは、買掛金を取引先(得意先)ごとに管理するための補助簿です。仕入先元帳と呼ぶこともあります。仕訳の際には、売掛金元帳と同様に、買掛金勘定の代わりに得意先の商店名を勘定科目にする人名勘定を用いる場合があります。

買掛金元帳の記帳

買掛金元帳への記帳には、買掛金勘定を使う場合と、人名勘定を使う場合の2つの方法があります。今回は、買掛金勘定を用いた買掛金元帳への記帳について紹介します。

例)10月1日には××商店の前月からの買掛金の繰越が1,500円、○○商店の買掛金の繰越が2,500円ある。

10月5日に××商店から商品2,500円を仕入れ、代金を掛けとした。

10月16日に××商店から仕入れた商品の中から500円を返品した。

10月18日に○○商店から商品3,500円を仕入れ、代金を掛けとした。

10月20日に○○商店への買掛金2,500円を現金で支払った場合。

買掛金元帳

××商店

令和

○○年

摘要 借方 貸方 借/貸 残高
10 1 前月繰越 1,500 1,500
5 仕入 2,500 4,000
16 仕入返品 500 3,500
31 次月繰越 3,500
4,000 4,000
11 1 前月繰越 3,500 3,500

 

買掛金元帳

○○商店

令和

○○年

摘要 借方 貸方 借/貸 残高
10 1 前月繰越 2,500 2,500
18 仕入 3,500 6,000
20 仕入返品 2,500 3,500
31 次月繰越 3,500
6,000 6,000
11 1 前月繰越 3,500 3,500

得意先が多くなるほど買掛金元帳での管理が重要になる

買掛金は、得意先にとっては売掛金です。買掛金の支払い忘れは、得意先にとっての売上代金の回収漏れを意味します。得意先との信用問題にもなりかねません。得意先の買掛金元帳を活用して、得意先への支払状態を正しく把握して、支払漏れを防ぎましょう。

この記事の監修者

牛崎 遼 株式会社フリーウェイジャパン 取締役

2007年に同社に入社。財務・経理部門からスタートし、経営企画室、新規事業開発などを担当。2017年より、会計などに関する幅広い情報を発信する「会計ブログ」の運営責任者を継続している。これまでに自身で執筆または監修した記事は300本以上。

運営企業

当社、株式会社フリーウェイジャパンは、1991年に創業した企業です。創業当初から税理士事務所・税理士法人向けならびに中小事業者(中小企業および個人事業主)向けに、会計ソフトなどの業務系システムを開発・販売しています。2017年からは、会計・財務・資金調達などに関する情報を発信するメディアを運営しています。

項目 内容
会社名 株式会社フリーウェイジャパン
法人番号 1011101045361
事業内容
  • 会計・財務・資金調達に関するメディア運営
  • 中小事業者・会計事務所向け業務系システムの開発・販売
本社所在地 〒103-0006
東京都中央区日本橋富沢町12-8 Biz-ark日本橋6F
所属団体 一般社団法人Fintech協会
顧問弁護士 AZX総合法律事務所

弊社では、正確かつ有益な情報発信を実践しており、そのために様々な機関の情報も参照しています。

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