仕訳とは何か?~複式簿記は難しくない~

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仕訳とは、簿記上の取引を「借方」と「貸方」に分けて、仕訳帳に記入することです。仕訳は簿記の基礎になります。今回は、仕訳、簿記上の取引、借方と貸方について紹介します。※2018年10月10日に更新

簿記上の取引とは

“簿記上の取引”とは財産などが増減する取引のことを指します。具体的には、資産負債純資産・収益・費用という“簿記の 5 要素”の変動を意味し、その要素が増減することで、簿記上の取引が発生します。

取引の要素を分類する「仕訳」

簿記上の取引において、すべての勘定は「借方」と「貸方」に分けられます。仕訳とは、取引の要素を借方と貸方で左右に分類し、「勘定科目」と金額の内容を「仕訳帳」に書き記す作業です。仕訳は取引を2つの側面で見ることによって、何が増えて何が減ったのかを明確にできます。たとえば、商品を現金で仕入れた場合は、借方に仕入、貸方に現金という勘定科目などを記入します。これが何を意味するのかというと、仕入れという費用が増加し、現金という資産が減少したということです。

仕訳の左が「借方」で右が「貸方」

複式簿記の取引は、必ず借方と貸方に記載されます。たとえば資産が増えれば借方に、負債が増えたら貸方に仕訳します。この借方、貸方に違和感があるかもしれません。誰かにお金を貸したら、貸付金という科目を借方に仕訳します。貸したのに借方。このようなルールになっている理由は、複式簿記が元々、主に銀行で利用されていたためです。借方と貸方は、銀行の融資先の目線での表現になっています。貸付金は貸した方のお金ですが、融資先の視点では借りた方のお金、つまり借方に分類されます。だから、銀行にとっての資産である貸付金は借方に記載されます。

借方と貸方のルール

いざ取引が発生して仕訳帳に記入しようとすると、「あれ、借方だっけ?貸方だっけ?」と迷うときがあります。そんなときのために、以下のルールを覚えておきましょう。

  • 資産…増えたら「借方」、減ったら「貸方」
  • 負債…増えたら「貸方」、減ったら「借方」
  • 純資産…増えたら「貸方」、減ったら「借方」
  • 収益…増えたら「貸方」、減ったら「借方」
  • 費用…増えたら「借方」、減ったら「貸方」

借方と貸方の片方だけ分かればいい

上のルールを見て、余計に分からなくなった方もいるかもしれませんね…。仕訳を考えるときは、複式簿記の特徴を思い出しましょう。複式簿記では、必ず借方と貸方に仕訳します。つまり、片方が分かれば、残りを埋めるだけなのです。

たとえば、従業員に給与を現金で支払った場合の仕訳を考えるとします。現金という資産の減少を貸方に書くことが分かれば、あとは、借方に給与を記入するだけ。反対に、給与という費用の増加を借方に記入することが分かれば、残りの貸方に現金を記入します。繰り返しますが、借方と貸方の片方に、何を書けばいいのか分かれば十分なのです。もちろん、上のルールを全て理解していた方が安心ですが。

仕訳後は総勘定元帳へ転記

取引を2つの側面に仕訳した後は、勘定を集約した帳簿である「総勘定元帳」に転記します。簿記では、日々の「取引→仕訳→転記」という流れを着実にこなすことが基本です。この基本がわかっていれば、会計ソフトを使って取引を正しく仕訳できます。日々の取引の記録において抜け漏れがないように努めましょう。

仕訳のまとめ

今回は、仕訳とは何かについて紹介しました。借方や貸方といった聞きなれない言葉が出てきますが、難しく考える必要はありません。どの勘定科目を使うのかも、実は自由だったりします。簡単に、「仕訳は左右に分けて取引を記載すること」とだけ理解しておきましょう。

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