三分法の仕訳

三分法の仕訳

今回は、商品売買取引の仕訳方法として多く採用されている「三分法」について説明します。前回に紹介した分記法では、商品を販売したつど、利益を計算しなければなりません。三分法では、仕入・販売価格をそのまま記帳でき、仕入や売上の総額を帳簿上で把握しやすくなっています。※2017年6月28日に更新

三分法では3つの勘定を用いて記帳する

三分法は、3つの勘定科目を使って仕訳する方法です。商品の売買を「仕入」(費用)、「売上」(収益)、 「繰越商品」(資産)に分けます。商品を仕入れたときに購入金額を借方に記入し、商品を売り上げたときに販売価格を貸方に記入します。メリットは、儲けの計算が不要で、実務上の処理が容易な点です。

商品を仕入れたときの仕訳

例)300円でスイカを仕入れた

借方 貸方
仕入 300円 現金 300円

仕入の仕訳については、費用が増えたため借方に「仕入」、資産が減ったため貸方に「現金」を記入します。

商品を売ったときの仕訳

例)500円でスイカを売った

借方 貸方
現金 500円 売上 500円

売上の仕訳に関しては、収益が増えたため貸方に「売上」、資産が増えたため借方に「現金」を記入します。このように三分法では、「いくらで仕入れて、いくらで販売したか」をそのまま書きます。

三分法のまとめ

三分法は、実務向きのため多くの会社で採用されています。魅力なのは、仕入と売上の金額をそのまま記帳できることです。日商簿記3級の試験でも、商品売買取引の仕訳に関する問題のほとんどで、三分法を指定されます。ぜひ、基礎知識を身に付けてください。

関連記事

三分法について学んだら、永久無料の会計ソフト「フリーウェイ経理Lite」がおすすめです。Windowsのパソコンがあれば、ずっと0円で使える会計ソフトです。

ずっと無料の会計ソフト

このエントリーをはてなブックマークに追加
簿記の基礎知識が経営に役立つ理由とは?
仕訳とは何か?~複式簿記は難しくない~
勘定科目
分記法の仕訳
三分法の仕訳
繰越商品を使った仕訳(期末棚卸)
買掛金(かいかけきん)とは何か
売掛金とは何か?~掛取引で販売したときの仕訳~
返品の仕訳(仕入戻し・売上戻り)
値引きの仕訳(仕入値引・売上値引)
諸掛とは?(売上諸掛と仕入諸掛)
現金過不足とは?~帳簿上と実際の残高がズレた場合の仕訳~
小口現金とは?その仕組みと管理方法について
当座預金と普通預金の違い
手形を裏書き(譲渡)する仕訳
約束手形とは?~小切手との違い、支払手形と受取手形の仕訳~
手形割引の仕訳
借入金と支払利息の仕訳
貸付金と受取利息の仕訳
未収金(未収入金)の仕訳
未払金の仕訳~購入したときと支払ったとき~
前払金とは?~手付金や内金との違いや仕訳について~
前受金とは何か?~手付金(内金)を受け取ったときの仕訳~
立替金とは?~お金を立て替えた時の仕訳~
預り金とは?含まれるものと仕訳について
仮払金とは?決算までの整理に必要な仕訳
仮受金とは?~不明なお金を受け取ったときの仕訳~
商品券(他店商品券)の仕訳
有形固定資産
有価証券の仕訳
資本金
減価償却費の仕訳~直接法と間接法(減価償却累計額)~
伝票式会計とは?~振替伝票・入金伝票・出金伝票~
仕訳日計表と総勘定元帳
補助元帳と補助記入帳
小口現金出納帳で入出金を管理する
現金出納帳の記帳
当座預金出納帳の記帳
受取手形記入帳とは
支払手形記入帳とは
「仕入帳」を使って仕入の詳細を記帳する
「売上帳」で売上の詳細を把握する
商品有高帳
売掛金元帳(得意先元帳、得意先帳簿)
買掛金元帳(仕入先元帳)
決算とは何か?
試算表とは
消耗品の整理
引出金とは
貸倒引当金とは?その目的、対象になる債権、処理や仕訳について解説
繰延べ(前払費用と前受収益)
見越し(未払費用と未収収益)
繰延資産とは?会社法上と税法上の違い
帳簿の締め切りとは
精算表とは何か
財務諸表の作成