売上帳とは何か~記帳例について解説~
2023.02.07

売上帳とは、売上勘定から商品を売上げた先、商品名、売り上げた数量、売上単価などの詳細な情報を管理するために用いる補助簿です。
売上帳の記帳
売上帳には売上が発生した日付を記帳し、「摘要」の欄には販売先や商品名、数量、単価、支払方法を記帳します。値引きを行ったり返品が発生したりした場合は、赤文字で記載します。月末には当月の総売上高(値引きや返品を処理する前の売上総額)、売上値引き・返品高、純売上高(返品処理後の純粋な売上額)を記帳します。
例)9月1日に××商店へミカン20個(@50円)を売上げ、1,000円の代金を掛けとした。
9月5日に××商店へ売上げたミカンのうち、5個が返品された。
9月12日に▲▲商店にミカン10個(@50円)とリンゴ7個(@100)円を売上げ、代金を掛けとした場合
9月1日の仕訳
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
売掛金 | 1,000円 | 売上 | 1,000円 |
9月5日の仕訳
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
売上 | 250円 | 売掛金 | 250円 |
9月12日の仕訳
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
売掛金 | 500円 | 売上 | 1,200円 |
売掛金 | 700円 |
上記の仕訳をもとに売上帳へと記帳します。
売上帳 | ||||
---|---|---|---|---|
令和 ○○年 | 摘要 | 内訳 | 金額 | |
9 | 1 |
××商店 掛 |
||
ミカン 20個 @50円 |
1,000 | |||
5 |
××商店 掛返品 |
|||
ミカン 5個 @50円 |
250 | |||
12 |
▲▲商店 掛 |
|||
ミカン 10個 @50円 |
500 | |||
リンゴ 7個 @100円 |
700 | 1,200 | ||
31 | 総売上高 | 2,200 | ||
売上値引・返品高 | 250 | |||
純売上高 | 1,950 |
売上帳とあわせて仕入帳も覚えましょう
今回は補助簿の補助記入帳から、売上帳の使い方を解説しました。仕入帳と売上帳は記帳の仕方が似ているため、あわせて覚えるとよいでしょう。仕入帳と売上帳は商品ごとの原価を記帳する補助元帳である「商品有高帳」の作成時に必要になります。
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