WACC(資本コスト)とは何か?~計算方法について簡単に解説~

2020.11.19

手のひらの上にお金

WACC(資本コスト)とは、会社の資金調達に伴うコスト(費用)のことです。会社が銀行借入、社債発行、株式発行などによって資金調達する際には、銀行への利子、社債権者への利回り、株主への配当などのコストが必要になります。このように、会社が債権者や投資家に支払うべきコストがWACCです。WACCは、株主資本コスト(自己資本コスト)と、負債コスト(他人資本コスト)の2つに分けられます。※2020年11月19日に更新

WACC(資本コスト)の3つのポイント

  • WACCとは、会社の資金調達に伴うコスト(費用)のことで、銀行への利子、社債権者への利回り、株主への配当などが該当する。
  • WACCは、株主資本コスト(自己資本コスト)と、負債コスト(株主資本コスト)の2つに分けられる。
  • WACCとは、自己資本コストと他人資本コストをそれぞれの時価で加重平均したもので、資本コストの代表的な計算方法である。

株主資本コスト(自己資本コスト)

株主資本コストとは、会社からすると株式での資金調達にかかるコストのことです。株主からすると、出資額に対して期待するリターンであり、株主の会社に対する期待収益率と言えます。株主が期待するリターンとは主に配当であり、これらが自己資本コストです。

負債コスト(他人資本コスト)

負債コストとは、会社からすると負債にかかるコストのことです。社債権者や銀行などの債権者からすると、出資額に対して要求するリターンであり、債権者の会社に対する期待収益率と言えます。債権者が期待するリターンとは主に利回りや金利であり、これらが他人資本コストになります。

WACC(資本コスト)の計算方法

資本コストの代表的な計算方法が、「WACC(Weighted Average Cost of Capital:加重平均資本コスト)」です。WACCは、株主資本コストと負債コストをそれぞれの時価で加重平均して求めます。企業の投資判断に用いられるNPV(正味現在価値)を計算するときの割引率も、このWACCが使われます。

WACC(%) = 株主資本コスト × 株主資本/(有利子負債 + 株主資本) + 負債コスト × (1-実効税率) × 有利子負債/(有利子負債 + 株主資本)

資金調達と資本コストの関係

会社がスムーズに資金調達するには、WACC(資本コスト)を意識して会社を経営する必要があります。そこで、一つの指標になるのが、キャッシュフローがWACCを上回っているかどうかです。WACCを上回るキャッシュフローを獲得できていれば、銀行や投資家、株主などから魅力的な投資先であると見られるため、資金調達がしやすくなります。逆に、キャッシュフローがWACCを下回っていると、リスクに見合ったリターンを得られない投資先であると見られ、資金調達が難しくなります。

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