ブロックチェーンの仕組み
更新日:2018年04月06日
ブロックチェーンとは、「ブロック」と呼ばれるデータの単位を一定時間ごとに生成し、「チェーン」のように連結して保管するデータベースのことです。ブロックは、複数の「トランザクション」(取引データの履歴)をまとめたものです。ブロックチェーンは、仮想通貨「ビットコイン」の根幹をなす技術として、大きな注目を集めています。※2018年4月6日に公開
目次
ブロックチェーンの3つのポイント
- ブロックチェーンの最大の特徴は、分散型コンピュータネットワークで成り立っていることであり、それが既存システムとの最大の違いである。
- ブロックチェーンは、仮想通貨「ビットコイン」の根幹をなす技術として注目を集めており、様々な分野・サービスでの応用が期待されている。
- ブロックチェーンは、「データが改ざんされにくい」「システムがダウンしにくい」「低コストでサービスを実現できる」などのメリットがある。
ブロックチェーンの仕組み
既存システムとブロックチェーンの違いは、中央集権型なのか、分散型なのかで説明できます。
既存システムは中央集権型
既存の決済システム・取引システムでは、すべての取引を銀行やVISAなどの第三者機関を通して行う必要があります。第三者機関が中央集権として巨大なコンピューターで取引データを一元管理していることから、「中央集権型システム」と言われます。
ブロックチェーンは分散型
ブロックチェーンの最大の特徴は、分散型のコンピューターネットワークで成り立っていることです。ブロックチェーンには取引データの管理者がいません。取引データは、特定のサーバーに書き込まれるのではなく、ネット上に保管され、すべてのユーザーが確認できる仕組みになっています。この特徴から、ブロックチェーンは「分散型システム」「分散型取引台帳」とも呼ばれます。
ブロックチェーンのメリット
ブロックチェーンは分散型のシステムであるがゆえに、以下のようなメリットがあります。
- 大勢の利用者がデータを共有・監視しているため、改ざんやハッキングがされにくい。
- 1箇所にデータを置いて一元管理しないため、システムがダウンしにくい。
- 巨大なサーバーなどの投資がいらないため、低コストでサービスを実現できる。
- 第三者機関を介さずに、ユーザー同士が自由に直接取引できる。
ブロックチェーンの可能性
今、ブロックチェーンは様々な分野・サービスでの応用が期待されています。「決済」だけでなく「契約」「証明」などにおいても、ブロックチェーンを使った新しいサービスが開発されようとしています。その代表例が国際送金です。現在は海外に送金する場合、海外の金融機関を介するため数千円程度の手数料がかかるほか、送金完了までに数日を要することもあります。しかし、国際送金にブロックチェーンを活用すれば、はるかに安い手数料で、いつでもすぐに送金できるようになります。
この記事の監修者
牛崎 遼 株式会社フリーウェイジャパン 取締役
2007年に同社に入社。財務・経理部門からスタートし、経営企画室、新規事業開発などを担当。2017年より、会計などに関する幅広い情報を発信する「会計ブログ」の運営責任者を継続している。これまでに自身で執筆または監修した記事は300本以上。
運営企業
当社、株式会社フリーウェイジャパンは、1991年に創業した企業です。創業当初から税理士事務所・税理士法人向けならびに中小事業者(中小企業および個人事業主)向けに、会計ソフトなどの業務系システムを開発・販売しています。2017年からは、会計・財務・資金調達などに関する情報を発信するメディアを運営しています。
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