債務超過になったらすぐ倒産?

債務超過とは、企業の負債総額が資産総額を上回る状態を指します。すべての資産を手放したとしても債務を返済しきれない財務状況であるため、倒産する可能性が高いと判断されます。※2017年11月6日に公開

債務超過になったらすぐ倒産するわけではない

一般的に企業は、金融機関の融資などで資金を調達し、事業活動をし、利益を創出します。しかし企業が債務超過に陥ると、金融機関からの融資を受けることが難しくなり、さらに取引先や仕入れ先からの信用までも失ってしまいます。必ずしも債務超過が倒産に結びつくわけではありませんが、負債の返済が困難になれば遅かれ早かれ倒産を免れることはできないでしょう。債務超過を解消するには、事業の立て直しを図って利益を増やしたり、増資したりする方法が考えられます。

上場企業であれば上場廃止になるリスクも

上場企業が債務超過になった場合、上場廃止になる場合があります。上場廃止の基準は取引所により異なり、たとえば東京証券取引所においては、1年以内にその状態を解消できなければ上場廃止になります。

貸借対照表(バランスシート)で財務体質を見る

企業の財務状況を確認できる決算書は、貸借対照表(バランスシート、B/S)です。賃貸対照表は調達した資金がどれくらいか、それらの資金が現在どういう状況にあるかを示します。具体的には「資産」「純資産」「負債」の3つの要素で構成されており、資産の金額は純資産と負債の合計金額に一致します。このバランスが保たれていれば健全な財務体質を維持していることになりますが、負債が資産を上回ると債務超過になります。つまり貸借対照表を見れば、自社が債務超過になっているかを判断できるのです。

普段から安全性のチェックが大事

債務超過になる前には、必ず何かしらの兆候があります。赤字続きであったり、財務的な安全性(健全性)が徐々に悪化していたり。安全性を分析できる経営指標には、以下のようなものがあります(難しい話はありません)ので、参考までに紹介します。

短期安全性(短期の支払能力)

長期安全性(長期の支払能力)

財務体質

債務超過と赤字は異なるもの

繰り返しますが、債務超過は貸借対照表において負債が資産を上回る状態のことです。一方の赤字は、収入に対して支出が多いケースを指します(損益計算書を確認します)。このように判断する際の指標が異なるため、債務超過と赤字は必ずしもイコールではありません。赤字決算になっていても、債務超過には至っていないケースもあります。ただし、赤字経営が常態化して徐々に資本が食いつぶされてしまうと、最終的に債務超過に陥いる危険性が高まります。

まとめ

  • 債務超過とは、企業の負債総額が資産総額を上回る状態のこと。
  • 貸借対照表(バランスシート)を見ると企業の財務体質がわかる。
  • 赤字と債務超過は異なるが、赤字経営が常態化して資本が目減りすると最終的に債務超過に至る可能性が高い。

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