決算とは何か?

一会計年度(だいたいの場合は1年間)ごとに会社の財務状態や経営成績を正しく把握するため、決算という処理が必要になります。決算とは、期末の財務状態や会計期間内の経営成績を明確にするための手続きです。会計期間ごとに勘定を整理し、帳簿を締め切り、「貸借対照表」と「損益計算書」を作ります。たとえば、3月決算の場合は、その期の4月1日から3月31日までの取引を集計して整理します。※2017年10月30日に公開

法人は3月決算が多く、個人事業主は必ず12月決算

期末において決算の手続きをする日を「決算日」といいます。法人の場合は会社ごとに決算日を決められるため、3月決算(決算日は3月31日)にしているところが多いですが、個人事業主の決算日は、法律で12月31日と定められています。そのため、個人事業主の会計期間は、必ずその期の1月1日から12月31日までです(みんな同じだから、確定申告の時期に税務署が混みやすくなるわけです)。

決算手続きの流れ

決算手続の流れを、おおまかに書くと以下のようになります。ポイントは「試算表」と「決算整理仕訳」です。

  1. 決算整理前の「試算表」を作る

    1年間の取引を記帳してきた「総勘定元帳」の記録をもとに、決算整理前の「試算表」を作ります。

  2. 「決算整理仕訳」を記入する

    決算特有の仕訳を記録する「決算整理」という手続きをします。決算整理では、仕訳帳に決算整理仕訳を記入し、それをもとに総勘定元帳に転記します。

  3. 決算整理後の「試算表」を作る

    決算整理が終わった後の総勘定元帳の記録をもとに、決算整理後の試算表を作成します。

  4. 帳簿を締め切る

    「帳簿の締め切り」をして、次の期へ備えます。

  5. 損益計算書・貸借対照表を作る

    これが最後です。経営成績を示す「損益計算書」と財務状態を表す「貸借対照表」を作成します。

簿記上の「決算」と実務上の「決算」は違う?

簿記上の決算は、これまで説明してきたとおりです。一方、実務上の「決算」は、まだ続きがあります。このあと、貸借対照表や損益計算書を始めとする「決算書」をもとに税金の確定申告書を作り、税務署に税務申告をして、税金の納付をしなければなりません。法人の税務申告の期限は、原則として決算日から2ヶ月以内です。一方の個人事業主は、決算日の翌年3月15日になります。

決算に向けて定期的に取引の記録をつけよう

今回は、決算について紹介しました。決算では、1事業年度分の取引を集計して整理しなければなりません。夏休みの宿題のように「最後の1日に夏休みの絵日記を書く」のではなく、日頃から帳簿をつけるようにしましょう。

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