1株当たり純資産(BPS:Book Value Per Share)

1株当たり純資産(BPS:Book Value Per Share)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、1株に対して会社の純資産がいくらあるかを表す指標です。「1株純資産」「1株あたりの解散価値」とも呼ばれます。※2017年7月13日に更新

1株当たり純資産の求め方

1株当たり純資産(円) = 純資産 ÷ 発行済株式総数

1株当たり純資産は、純資産を発行済株式総数で割って求めます。なお、ここで言う純資産は決算の数値を用いることが多いですが、将来の予測値を用いるケースもあります。たとえば、純資産が1000万円、発行済株式総数が20万株の会社の1株当たり純資産は、50円(1000万円 ÷ 20万株)です。

1株当たり純資産から何が分かる?

1株当たり純資産が高いほど純資産が多く、負債が少ないということで、すなわち安定性が高い会社であると判断されます。一方で、1株当たり純資産が低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。 また、1株当たり純資産と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

1株当たり純資産の比較

  • A社 株価:1000円、BPS:500円
  • B社 株価:1000円、BPS:1500円

この場合、A社もB社も株価は同じです。しかし、A社は株価よりも1株当たり純資産のほうが低いため、株が割高だと判断できます。一方で、B社は株価よりも1株当たり純資産のほうが高いので株が割安だと判断できます。

1株当たり純資産の増減要因

1株当たり純資産は、自社株買いや株式併合によって発行済株式総数が減少すると高くなります。一方で、株式分割や転換社債の発行、ストックオプションなどで発行済株式総数が増加すると低くなります。 また、利益を増やすなどして純資産を増加させれば、1株当たり純資産を高めることが可能です。

1株あたりの解散価値とは?

1株当たり純資産は、その会社の1株に割り振ることができる純粋な財産だといえます。すなわち、仮に会社が解散・清算した場合、株主のもとに残る価値が1株当たり純資産です。そのため、1株当たり純資産は「1株あたりの解散価値」とも呼ばれます。たとえば、1株当たり純資産が1000円の会社が解散した場合、株主は1株あたり1000円を受け取れます。

まとめ

  • 1株当たり純資産(BPS:Book Value Per Share)とは、企業の成長性分析の指標の一つであり、1株に対して会社の純資産がいくらあるかを表すものである。
  • 1株当たり純資産は以下の計算式で求められる。

    1株当たり純資産(円) = 純資産 ÷ 発行済株式総数

  • 1株当たり純資産は、仮に会社が解散・清算した場合、株主のもとに残る価値になるため、「1株あたりの解散価値」とも呼ばれる。

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