1株あたり利益(EPS)

1株あたり利益(EPS:Earnings Per Share)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、1株に対して当期純利益がいくらあるのかを表す指標です。「1株利益」「1株あたり当期純利益」と呼ばれることもあります。※2017年4月247日に更新

1株あたり利益(EPS)の求め方

1株あたり利益(EPS)(円) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数

1株あたり利益(EPS)は、会社が1年間にあげた利益を発行済株式総数で割って求めます。ただし、ここで言う利益は必ずしも当期純利益とは限らず、翌期以降の予測値を使って求めることもあります。たとえば、2万株発行している会社が年間で1000万円の純利益をあげた場合、EPSは500円(1000万円÷2万株)となります。

1株あたり利益(EPS)から何が分かる?

1株あたり利益(EPS)は、株主が持つ1株について一会計期間における会社の成果を示しており、その会社の収益性を分析できる指標です。EPSは会社の規模にかかわらず1株あたりの利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。当期のEPSを前期以前のEPSと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。また、他社とEPSを比較することで、会社規模の影響を除外した収益性の分析も可能です。そのため、株式投資で銘柄の比較を行う際にも用いられます。一般的に、株価は「EPS ✕ 株価収益率(PER)」で計算されるため、EPSが上がれば株価も上がり、EPSが下がれば株価も下がります。

1株あたり利益(EPS)を見るときの注意点

1株あたり利益(EPS)を上げるには、利益を上げることが基本になりますが、上記の数式から分かるように発行済株式総数が減少することでもEPSは上がります。たとえば、自社株買いや株式併合などで発行済株式総数が減っていれば、EPSの数値が上がっていても業績が上がったと判断することはできません。また、増資や第三者割当、ストックオプションなどによって発行済株式総数が増えればEPSは下がります。つまり、EPSは単純に会社の利益が上がれば高くなるというものではないということです。

まとめ

  • 1株あたり利益(EPS:Earnings Per Share)とは、企業の成長性分析の指標の一つであり、1株に対して当期純利益がいくらあるのかを表している。
  • EPSは、以下の算式によって求められる。

    1株あたり利益(EPS)(円) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数

  • EPSは、株主が持つ1株について一会計期間における会社の成果を示す指標で、その会社の収益性を分析できる。

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