有形固定資産

「有形固定資産」とは、顧客に対して販売する目的でなく、会社や店舗の営業活動を行うために長期にわたって使用する資産のことです。具体的には、会社や店舗の経営上で必要な、土地や車両、各種設備や備品などが貸借対照表の有形固定資産にあたります。※2017年7月13日に更新

代表的な有形固定資産

代表的な有形固定資産として、以下のようなものが挙げられます。

勘定科目 該当するもの
建物 店舗、事務所、倉庫、工場など
土地 店舗や事務所などの敷地、営業活動に使用する土地など
車両(車両運搬具) 営業用のトラック、乗用車など
船舶 客船や貨物船のほか、飛行機やヘリコプターなどの航空機も含む
機械装置 製造業・建設業で使う機械・装置など
工具器具備品 作業用工具、測定装置、事務机、パソコン、コピー機など

有形固定資産の処理

有形固定資産を購入する際には、不動産の仲介手数料や登記料、備品などを受け取る際の運送料、設備の据付費といった付随費用がかかります。このとき、有形固定資産自体の価格を「購入代価」といい、上記のような付随費用を含めた価格を「取得原価」といいます。有形固定資産を購入した際の仕訳では、この取得原価を用います。

有形固定資産を現金で購入したときの仕訳

例)100,000円のパソコンを3つ購入し、運送料3,000円とともに現金で支払った場合

借方 貸方
備品 303,000円(※) 現金 303,000円

有形固定資産を購入すると、資産が増加するため、対応する勘定科目を借方に記入します。

※パソコン100,000円×3+運送料3,000円

有形固定資産を小切手で購入したときの仕訳

例)1,000,000円の倉庫を小切手で購入し、仲介手数料100,000円と登記費用50,000円を現金で支払った場合

借方 貸方
建物 1,150,000円(※) 当座預金 1,000,000円
現金 150,000円

建物や土地、車両などの有形固定資産は高額になることが多く、購入した時に小切手で支払うことがあります。その場合は、各勘定科目の資産が増加し、「当座預金」という資産が減少すると考えます。

※倉庫1,000,000円+仲介手数料100,000円+登記費用50,000円=1,150,000円

有形固定資産は専用の台帳で管理を

今回は、販売する目的ではなく店舗や会社を経営する目的で使う資産「有形固定資産」の仕訳を解説しました。有形固定資産は、一般的に「固定資産台帳」という帳簿に資産の種類や取得(購入)した日、金額などを記入して管理します。これは、固定資産税の申告などのために有形固定資産の情報を長期間にわたって保存しておく必要があるためです。購入した際は、適切な管理を心がけましょう。

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