ROA(総資産利益率)から何が分かる?

ROA(総資産利益率:Return On Assets)とは、総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の収益性の指標です。純資産(自己資本)負債(他人資本)を含めた、すべての資本をいかに効率的に運用できているかを表す情報とも言えます。※2017年9月7日に更新

ROAの求め方

ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100

ROAから何が分かる?

ROAを見れば、企業が総資産をいかにうまく使って利益を生み出しているかが分かります。ROAが高いほど、効率的に利益を生み出せている会社であると言えますが、ROAが高いから問題がないとは限りません。

ROA分析は、安全性分析と一緒に

たとえば、自己資本がほとんどなく、多額の負債を使って利益を生み出していても、効率よく利益を生み出していればROAは高くなります。実際に、借金に苦しみながらもROAが高い会社はたくさんあります。ROAが高いか低いかだけではなく、流動比率当座比率固定比率負債比率などの指標を使って、安全性を分析することが重要です。

ROAの目安は?

一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されます。ただし、業種によって基準が変わってくるため、ROAを分析する際は同業種の水準と比較することが大切です。

ROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)の違い

ROAが、総資産(自己資本+負債)を使ってどれだけ利益を生み出したかを示す指標であるのに対し。ROE(自己資本利益率)は、自己資本(株主から預かったお金)を使ってどれだけ利益を生み出しているかを示す指標です。つまり、ROAが表しているのは、資金の出どころが自己資本か他人資本かを問わず、企業が資産をどれだけ効率的に運用できているかということです。

ROAを高める2つの方法

ROAを高めるためには「売上高利益率を上げる(収益性を高める)」か「資産回転率を上げる(効率性を上げる)」かの2つの方法が考えられます。つまり、ROAが高い会社は、収益性か効率性のいずれか、もしくはこの両方が高い会社であるといえるわけです。

ROAの計算式を分解すると理解しやすい

では、なぜその2つの手段でROAが上がるかというと、ROAの算式は以下のように分解できるからです。

ROA = 売上高利益率 × 資産回転率

※売上高利益率=当期純利益 ÷ 売上高

※資産回転率=売上高 ÷ 総資産

まとめ

  • ROAとは、総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す財務指標である。
  • ROAは、以下の算式によって求められる。

    ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100

  • 一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断される。

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