損益分岐点

損益分岐点(損益分岐点売上高)とは、損益がゼロのときの売上高のことです。財務分析の収益性の指標の1つになります。※2017年7月13日に更新

損益分岐点は利益が出るか否かの境い目

損益分岐点は、売上と総費用が等しいときの売上高、営業利益がゼロのときの売上高、限界利益固定費を回収できるときの売上高、とも表現されます。売上高が損益分岐点を超えれば利益が出て、損益分岐点を下回れば損失が出ます。つまり、赤字と黒字を分けるポイントなのです。

損益分岐点の計算式

損益分岐点を計算する方法は、いくつかあります。シンプルで覚えやすいのは、固定費を限界利益率で割る、以下の計算式です。

損益分岐点=固定費÷限界利益率

※限界利益率=(売上高-変動費)÷売上高

損益分岐点から分かること

会社が赤字になるか黒字になるか――この、利益と損失の分かれ目が損益分岐点です。損益分岐点が分かれば、経営を黒字化するためにどのくらいの売上をあげれば良いのか分かりますし、たとえば○円の利益をあげるためには、売上目標をどのくらいに設定するべきかが見えてきます。

損益分岐点は低いほど良い?

損益分岐点や安全余裕率を見ると、損益分岐点が低いことが最善のように思えるかもしれません。たしかに、損益分岐点が低い方が赤字リスクは低いと言えます。しかし、「利益が出やすいこと」と「利益が大きくなりやすい」ことは必ずしも同じではありません。

損益分岐点を下げる方法

損益分岐点を下げる方法は、固定費を減らすか、限界利益率を高くする(変動費を減らす)か、または両方を同時に実施するか、の3つに分かれます。当然、最後の方法が理想ですが、世の中のビジネスは「固定費が高いが変動費が低い」か「固定費が低いが変動費が高い」ものが多いため、固定費を減らすか、変動費を減らすかのどちらか1つの方法をとることになりがちです。

損益分岐点が高いと利益が大きくなる可能性が?

先に利益が出やすいのは、固定費が低くて変動費が高いビジネスです。ただし、薄利多売であれば利益を増やすのは大変になります。一方、固定費が高いが変動費が低いビジネスの場合、最初の利益を出すまで大変ですが、そこから先は利益を拡大しやすい(限界利益が大きいから)という見方もできます。

まとめ

  • 損益分岐点(損益分岐点売上高)とは、損益がゼロのときの売上高のこと。
  • 損益分岐点=固定費÷限界利益率
  • 損益分岐点が低いほうが赤字のリスクが低いが、大きな利益を上げやすいかは別の話。

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