損益分岐点

損益分岐点(損益分岐点売上高)とは、損益がゼロのときの売上高のことです。財務分析の収益性の指標の1つになります。※2017年8月29日に更新

損益分岐点は利益が出るか否かの境い目

損益分岐点は、営業利益がゼロのときの売上高です。売上と総費用が等しいときの売上高ともいえます。さらには、限界利益固定費を回収できるときの売上高、とも表現されます。「赤黒トントン」の売上高といった言い方も…(どれでも構いません)。つまり損益分岐点とは、黒字と赤字を分けるポイントになる売上高なのです。損益分岐点を超えれば利益が出て、損益分岐点を下回れば赤字が出ます。

損益分岐点の計算式

損益分岐点を計算する方法は、いくつかあります。シンプルで覚えやすいのは、固定費を限界利益率で割る、以下の計算式です。

損益分岐点 = 固定費 ÷ 限界利益率

※限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高

※限界利益 = 売上高 - 変動費

損益分岐点から分かること

損益分岐点を見て分かるのは、赤字を出さないための売上高です。応用すれば、目標利益(計画利益)を達成するために必要な売上高(必要売上高)も計算できます。

必要売上高 = (計画利益 + 固定費) ÷ 限界利益率

損益分岐点を下げる方法

損益分岐点を下げる方法は、固定費を減らすか、変動費を減らす(限界利益率を高くする)か、または両方を同時に実施するか、といった方法があります。当然、最後の選択肢が理想ですが、そう簡単ではありません。なぜなら、世の中のビジネスは「固定費が高くて変動費が低い(変動費を下げにくい)」か「固定費が低くて変動費が高い(固定費を下げにくい)」ビジネスが多いからです。

損益分岐点が高い方が利益を大きくしやすい?

一般的に、利益を出しやすいのは「固定費が低くて変動費が高い」ビジネスです。ただし、薄利多売になる傾向があり、利益を拡大するためには売上を相当に増やさなければなりません。一方、「固定費が高くて変動費が低い」ビジネスの場合、最初の利益を出すまで大変です。ただし、変動費が低い(限界利益が多い)ため、いったん利益が出てしまえば、あとは利益を拡大しやすくなる傾向にあります。

まとめ

  • 損益分岐点(損益分岐点売上高)とは、損益がゼロのときの売上高のこと。
  • 損益分岐点=固定費÷限界利益率
  • 損益分岐点が低い方が利益を出しやすいが、利益を拡大しやすいかは別の話。

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