前払金の仕訳

商品の仕入れや販売の際に、商品代金の一部を先に支払ったり受け取ったりすることがあります。このお金を「手付金(内金)」と言います。商品を受け取る前に代金を先払いした場合、「前払金」という勘定科目を使って仕訳します。前払金は事前に手付金を支払うことによって生じる「商品を受け取る権利」のため、貸借対照表資産に含まれます。前払金の仕訳例は以下のとおりです。※2017年8月30日に更新

手付金を支払ったときの仕訳

例)10,000円の商品を予約注文し、手付金として500円を現金で支払った場合

借方 貸方
前払金 500円 現金 500円

手付金を支払うことで「前払金」という資産が増加すると考え、これを借方に記入します。

商品を受け取ったとき(残金を支払うとき)の仕訳

例)10,000円の商品を受け取り、残額を掛けで支払う場合

借方 貸方
仕入 10,000円 買掛金 9,500円
前払金 500円

実際に商品を受け取ると、「商品を受け取る権利」がなくなります。仕訳では、「前払金」という資産が減少すると考え、貸方に記入します。また、商品を受け取ったら手付金を差し引いた残額を支払います。

手付金と内金の違いは?

手付金のことを同様の意味合いで「内金」と呼ぶことがあります。どちらも、商品の受け渡し前に代金の一部として支払うお金のことを指しますが、厳密には異なる性質を持っています。

手付金

手付金は、取引をする際に、買い手は手付金を放棄することで契約を解除することができ、売り手は手付金の倍額を支払うことで契約を解除できる、という性質を持つお金です。本来は売り手にお金を「預ける」もので、全額支払う際に一旦返還してもらいますが、手続きを簡略化するために、「手付金は、残代金支払いの際に、内金として充当する」と契約書に記載するのが一般的です。

内金

一方の内金は、買い手が売り手に対して、商品代金の一部として支払うお金のことを指します。そのため、契約の解除を行わないことを前提として支払います。

まとめ

今回は、前払金について紹介しました。商品を受取る前に手付金(内金)を支払う場合には、前払金という勘定科目を使って仕訳します。間違えやすい勘定科目に「前受金」がありますので、ミスのないように仕訳しましょう。

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