貸借対照表の見方

貸借対照表とは、調達した資本を、どんな財産に運用したのかを表す決算書です。貸借対照表を読めば「集めたお金で何を買ったのか」が分かります。ちなみに、この調達と運用の関係を「財政状態」と呼ぶため、貸借対照表は財政状態を把握するための決算書とも言えます。貸借対照表は、B/S(バランスシート)とも呼ばれます。※2017年11月6日に更新

貸借対照表をB/Sと呼ぶ理由

資本を「負債」と「純資産」、財産を「資産」といいます。資本と財産の金額は必ず一致するため、「資産=負債+純資産」という式が成立します。借方(資産)と貸方(負債と純資産)でバランスするために、バランスシートと呼ばれるわけです。実務上では、略してB/S(ビーエス)と呼ぶことが多いようです。

貸借対照表のイメージ

貸借対照表のイメージを掴むために、簡単な例を挙げます。

▼貸借対照表の例
資産 金額 負債・純資産 金額
現金 90,000 円 借入金 150,000 円
売掛金 10,000 円 資本金 100,000 円
建物 200,000 円 利益余剰金 50,000 円
300,000 円 300,000 円

例示した貸借対照表を見て分かるのは、負債(借入金)の15万円と純資産(資本金、利益剰余金)の15万円で調達した資本の計30万円を、資産(現金の9万円、売掛金の1万円、建物の20万円の計30万円)に使ったことです。繰り返しますが、貸借対照表の左側(借方)と右側(貸方)の合計額は、必ず一致します。

貸借対照表の見方

貸借対照表の見るときに大事なのは、「バランスがどうなっているか」を見ることです。例えば、資産と負債が釣り合っているか。短期の資産を、短期の負債で調達できているか、といったことを分析する必要があります。これは、財務分析の安全性分析と呼ばれるもので、代表的な指標に「流動比率」、「当座比率」、「固定比率」、「自己資本比率」などがあります。

上の貸借対照表を分析してみると…

上で例示した貸借対照表は、現実としてはあまりない貸借対照表ですが、試しに分析してみましょう。借入金を「短期借入金」だとすると、流動比率と当座比率が約67%、自己資本比率が50%となります。一概には言えませんが、中長期的な支払能力は安心なものの、短期的な支払能力(目の前の支払い)には不安がある企業、と見ることができます。

まとめ

貸借対照表は、いろんな方法で集めた資金を何に使ったのかが分かる決算書です。貸借対照表を見れば、健全な経営をしているのかを分析できます。純資産には、蓄積してきた利益が含まれますが、利益が出たか否か、売上はいくらだったのか等は、どこで把握するのでしょうか。その情報は、損益計算書という別の決算書に記載されています。会社の経営状態を確認するには、1つの決算書だけ読むだけでは足りません。

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