現金過不足

今回は、現金過不足ついて。レジ締めをしていて最も嫌なのが、現金過不足が出たときではないでしょうか。計算上の現金の残高と、実際の現金の残高が一致しないと、その原因を調べるのに時間がかかります。手元の現金の方が多かったときの方が、問題は大きくなります。お客様へ渡した釣り銭が少なすぎたのであれば、損をさせたことになりますので…。※2017年7月21日に更新

原因が不明のときは「現金過不足」

現金過不足が出てしまい原因が分かるまでの間は、そのまま「現金過不足」という勘定科目を使って仕訳します。重要なのは、「実際の現金残高」に合わせるように仕訳することです。現金過不足の仕訳は、以下の3ステップです。

1.ズレを見つけたときの仕訳

「現金過不足」の科目で仕訳し、帳簿のズレを修正します。

例)帳簿と現金の残高に1,000円のズレがある場合

現金の方が少ない(帳簿の方が多い)ときの仕訳

借方 貸方
現金過不足 1,000円 現金 1,000円

実際の現金が足りない場合は、現金(資産)の減少と考えて、貸方に現金、借方に現金過不足を記入します。

現金の方が多い(帳簿の方が少ない)ときの仕訳

借方貸方
現金 1,000円 現金過不足 1,000円

実際の現金が多い場合は、現金(資産)の増加と考えて、借方に現金、貸方に現金過不足を記入します。

2.ズレの原因がわかったときの仕訳

正しい勘定に振り替える仕訳をします。

例)1,000円のズレの原因が「消耗品費」の記帳ミスだった場合

現金が足りない原因が「消耗品費」だったときの仕訳

借方 貸方
消耗品費 1,000円 現金過不足 1,000円

現金過不足を貸方に記入して相殺し、借方にズレの原因になった勘定科目を記入します。

現金が多い原因が「消耗品費」だったときの仕訳

借方 貸方
現金過不足 1,000円 消耗品費 1,000円

現金過不足を借方に記入して相殺し、貸方にズレの原因となった勘定科目を記入します。

3.決算までに原因が分からなかったときの仕訳

ズレの原因が判明しないまま決算を迎えたとしても、仮の勘定科目である「現金過不足」では決算を確定できません。原因がわからなかった場合は、何らかの費用、または収益があったと考えて処理します。このとき使う勘定科目は「雑損」と「雑益」です。

例)1,000円のズレの原因が決算までわからなかった場合

現金が足りない原因がわからなかったときの仕訳

借方 貸方
雑損 1,000円 現金過不足 1,000円

現金過不足を貸方に記入して相殺し、借方に雑損を記入します。

現金が多い原因がわからなかったときの仕訳

借方 貸方
現金過不足 1,000円 雑益 1,000円

現金過不足を借方に記入して相殺し、貸方に雑益を記入します。

まとめ

「雑損」「雑益」で“帳尻合わせ”できるから現金過不足があってもいい、と思わないようにしてください。大きなミスは、いつも小さなミスから始まります。現金過不足は、発生した直後であれば原因を突き止めやすいものの、時間が経ってからでは解決しにくくなります。現金過不足が出ても最後に調整できるからと楽観視せず、毎日しっかりと会計ソフトなどを使って記帳しましょう。

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